家事ラクにする一つのポイントって?

ユーザー ナイトウタカシ建築設計事務所 ナイトウタカシ の写真

昨日、とあるプロジェクトで話題になったことの一つ。

清掃性についてです。

共働きの場合、奥様は、仕事に家事にと大忙し。

いろんな家事がある中でも、掃除しやすさは、大事な一つですよね。

今までに、どんな工夫をされてきたんですか?

との問いかけをいただきました。

いろんな工夫はしてきたのですが、その中から

いくつかについてお話をしたので、こちらでもご紹介しておきます。

一つ目。

一番簡単なことなんですけど、

床をフラットにすること。

ですよね。

最近は、ほとんどのお客様が、新居で、お掃除ロボットを購入されます。

そのロボットくんが、家中をくまなく動き回れるようにするには、

床の段差がないことは重要です。

ただ、最近は、スキップフロアのように意図的に段差をつけない限り、

よほど段差ができることはありません。

意図せずとも、できあがってしまうことかもしれませんが、

スキップフロア等にすると難しくなります。

空間の変化をとるのか、掃除しやすさをとるのかは考えながら

採用してみてください。

二つ目。

一枚目の画像で意図していることの一つなんですけど、

床に仕上げです。

ビニル素材にしているので、水気を含んだ汚れがついても

浸透せず、後々でも、ふき取りやすいですね。

特に、水を扱う場所は、ぜひ採用しましょう。

三つ目。

動線です。

一枚目の家は、ずいぶんと奥まで、ビニルの床素材でつながっています。

この動線は、こんな感じ。

玄関→シューズクローク→手洗い→ランドリー→洗面脱衣→浴室

お子様が当時野球をやっていて、ドロドロになって帰ってきます。

そのドロドロを、フローリングの床に持ちこんでほしくない。

なので、上記の動線ができていれば、帰宅したお子様たちは、

手を洗って、ユニフォーム等を多目的シンクに脱ぎ捨てて、

シャワーを浴びてキレイになってからLDKに入ってきてくれます。

スポーツをしているお子様がいる奥様は、

そうそう!と思っていただけるはずです。

この動線は、意図しないと成立しませんので、必要になりそうなら

考えておくとよいですよ。

四つ目。

最近、CMでもやってるそうですが。

浮いてる便器です。

便器が床置きになっている場合、その便器と床の取り合いの掃除は、

なかなか難しいです。

特に、小さな男子がいる場合は、床が結構汚れるため、

その掃除のときに、便器周りの汚れがストレスになるそうです。

二枚目のように、浮いていれば、掃除は相当楽ですよ。

座ると、ガクッと取れてしまいそうですが(笑)

裏にすごい補強がしてあるので、ほぼあり得ないでしょうね。

五つ目。

この画像から、わかりますかね。

ヒントは、扉周りです。

よくご覧いただくと、この扉。

建具の上に枠がないですよね??

天井がつながっていて、開放感があってかっこいいのですが、

それだけでなくて。。

枠があると、その枠の上に埃がたまりますよね。

なんかすごいところに目がいってますが、

実際に、お客様から、それが気になるということで、

こちらのメーカーの建具を採用したことがあるんです。

特に、ハウスダストアレルギーなんかを持ってる方だと

その辺は配慮されてもよいかもしれませんね。

ずいぶんと長くなってしまったので、この辺にしておきますが、

掃除のしやすさって、家事ラクには大事な要素です。

いろんなアイデアを取り入れていけるといいなと思います。