マットでブラックのキッチンをどう見せるか?
モノトーンを基調としながらも、木目を取り入れたインテリア。
グレイッシュな感じは、とても人気のある色合いです。
そんな中で、いいアクセントになっているのが
マットなブラック(厳密にはチャコールグレー)のキッチン。
少し見えにくいのですが、天板はブラックのセラミック。
レンジフードまで、しっかりとブラックで統一しています。
マットな質感や色を統一したことで、
キッチン本体が、一つの塊のように見えていますね。
このキッチンが、主要メーカーのクリナップ製なのがすごい。
数年前であれば、キッチンハウスとか、オーダーキッチンで
手配することになって、それなりの金額になってましたから。
話を戻しますが(笑)
このキッチン自体は、スタイリッシュで、かっこいいですよね。
でも。
よくご覧いただくと、それだけでもなかったりします。
こちらの家では、背面の収納を、キッチンと同じ
マットブラックの面材ではなく、パインの無垢材にしています。
そうすることで、その収納が背景となって、キッチンの塊の感じを
より強調してくれています。
この対比が、とても効果的ですね。
その視点をもって、こちらの事例をご覧になってみてください。
![](https://kentikusi.jp/dr/sites/default/files/styles/w700/public/013_R_3.jpg?itok=o0KCgzEU)
実は、こちらのキッチン。
よくご覧いただくと、色合いや質感はよく似ています。
マットでブラックな面材とブラックのセラミックトップ。
対面側のオープン棚に木目をアクセントで入れていますが、
レンジフード含めて、ブラックで統一しています。
キッチンの周辺を見てみましょう。
先ほどのキッチンでは、背面をパインにしていましたが、
こちらは、キッチンと同じ面材を使っています。
比較してみていただくとわかりますが、
先ほどより、キッチンの塊の感じはないですよね。
キッチン本体の色と背面の色が重なるため、
キッチン本体が強調されていないからです。
だからといって、いいとか悪いではありません。
こちらのキッチンでは、側面のキッチンパネルまで、
ブラックにして、キッチン全体をブラックな空間にすることを
目指しているんです。
どちらの見せ方が好きなのか。
その違いだけなんです。
![](https://kentikusi.jp/dr/sites/default/files/styles/w700/public/ZUU_1542_R.jpg?itok=XEORCHYs)
少し違った事例ですと、三枚目ですね。
そもそも、マットでなく、ツヤのあるキッチンです。
面材は、ピアノ塗装をした超高級な仕上げで、
天板には、ブラックの水晶を使ったクオーツストーン。
その本体以外のレンジフードや背面と側面の収納は、
ピュアなホワイト、ライトグレーのタイルを組みあわせています。
フローリングも少し、グレイッシュな色合いです。
全体をモノトーンに統一させて、その中で、
ブラックのキッチンがしっかり存在感を出してくれるよう、
全体をまとめています。
マットな質感が、時代の感性になっていますが、
こういったツヤのある質感は、時代に関係なく、
ラグジュアリーな雰囲気を創り出すには、有効ですね。
ブラックやチャコールグレーのキッチン。
かっこいいですよね。
ただ、その単体のかっこよさだけでなく、
周りをしっかりコーディネートすることで、
せっかくのキッチンを魅せれるといいなと思います。
いろいろと参考事例を見ながら、決めてくださいね。