現場を見て改めてすごいなって。

ユーザー ナイトウタカシ建築設計事務所 ナイトウタカシ の写真

とある家づくりの現場です。

先日、上棟が完了したところ。

改めて、全体を見ながら、すごいなって思いました。

一枚目の画像からも、その片鱗が垣間見えていますが、

とてもユニークなカタチをしている家なんです。

立ち上がってる姿だけ見れば、何でもなさそうですが、

現場関係者の、とんでもない努力と根気の賜物だったりします。

シンプルな形状でしたら、仮に、ちょっとした食い違いがあっても、

何でもないのですが、このカタチは、ドンピシャでないと納まらないので。

それを踏まえて、すごいなって思った次第です。

毎週定例の打ち合わせも、この現場は、いつも以上に

すり合わせがあって、あっという間に2時間過ぎてました。

打ち合わせ内容の一つに関係する屋上へ。

空気は冷たかったのですが、日当たりがよかったことと、

風が少なかったので、ポカポカで日向ぼっこ日和。

ですが、もちろん、日向ぼっこはしていませんよ(笑)

こちらの家では、箱型のモダンな外観にする目的と、

複雑な平面形状でも、しっかりと排水をするため、

金属防水を採用しています。

対候性もいいですし、排水についても、しっかりと考えられてます。

ただ、かなり厳しいルールを規定しているので、

融通性は少ないかもしれませんが、しっかりと防水性能を

発揮してもらうためには、それくらいは必要なんだろうと思います。

こちらの防水は、メーカーによる責任施工なので、

いつも以上にしっかりとやってくれるので、安心できます。

来週の火曜日が雨予報なので、屋上の防水を

それまでに完了してくれる段取りだと聞いて、一安心でした。

今後、当面は、構造に関係する工事が進んでいきます。

構造に関係する工事って?

と思われたかもしれませんので、少し補足。

現時点で建物は、柱と梁等で組み上げられています。

ただ、地震に耐えるためには、斜めの材料(筋交い)とか、

構造用のパネルの留め付けが、まだ施工されていません。

柱を梁、柱と土台、基礎とを構造計算で導きだされた

必要な構造用の金物でしっかりと固定することで、

耐震性能が発揮されます。

その固定を進めている状況です。

ほどなく、構造に関係する工事が完了すれば、

いつ地震が来ても、工事中でも、安心できるようになります。

ちなみに。

私が関わらせていただく家は、構造計算はもちろんしてあって、

耐震等級は、最高位の3であることは当然で、

それ以上に、ビックリするくらいバランスよく、しっかり固めてあるので、

お客様はもちろんですが、私も安心な構造になっています。

いつもお伝えしてるのは。

「もし、うちがもし地震で倒れたら、周りの家は、全部倒れてる」

です。

なぜ、そんなことまで言い切れるのか。

それには、しっかり根拠がありますから。

構造計算しているとか、〇〇工法だからといって、

同じ安心にはつながらなかったりしますので。

話を戻して。

これから、こちらの家は少しずつですが、出来上がっていきます。

難しさもありますが、すごく楽しみです。

午後は、とある工務店の社長と社員の方と打ち合わせへ。

大型の案件について、いろいろと事前に相談をさせていただくことが

主目的です。

新たなことを含んでいる案件ということもあって、

経験値の高い工務店からの情報収集は、とても有益です。

変に知ったかぶって、机上で調べるよりも、

リアルな現場や経験から学ぶことは、とても多いので。

経験豊富な監督から、いろんな情報を聞くことができました。

とてもいい勉強になりました。

いろんな、刺激的なことが、始まってきています。

これから、またまた楽しみです!