光の取り入れ方を工夫してみると。
明るさと暗さが同居している、個人的に好きなショット。
こちらは、先日、引き渡しした家のワンシーンです。
ご覧いただくとお分かりいただけると思いますが、
キッチンに立って、その正面を見ています。
キッチンから、リビングダイニングはもちろんですが、
階段を行き来する家族や、帰宅した御家族までを
しっかりと見ることができます。
キッチンにいる時間の長い奥様は多いと思いますので、
こういった配置ですと、御家族の気配を、いつも感じられますね。
玄関入ったら、キッチンが丸見えじゃない?
と思われた方がいるかもしれません。
でも。
それって、見方を変えると、お気に入りのキッチンが、
帰宅した時に、いつもチラ見できるということですから。
嬉しいことなんじゃないかって、思います。
もちろん、もっと隠しておきたい人にとっては、
好ましくないので、全ての人にという意味ではありません。
せっかくのこだわりキッチンだから!と思うのであれば、
一つの見せ方なんだと思います。
中央付近にあるスケルトン階段。
階段の踏み板と踏板の間が、何もなくて、視線が抜けていくので、
これだけ近くにあっても、圧迫感は感じないんですよね。
それが、スケルトンのいいところでもありますから。
そうそう。
こちらの階段は、御家族の気配を感じるという意味でも、
キッチンに向かって降りてくるのって、とてもいいです。
でも。
実は、それだけで、この階段の向きにしているわけではありません。
ちょうど、今のアングルで、正面が南面になります。
そして、階段の先には、大きな窓があります。
そうなんです。
南に向いた、大きな窓から、階段の通して、
キッチンに、光が行き届くようになっているんです。
これ。
階段が反転していたら、その効果はありません。
その場合、写真で感じるほどの明るさはないんです。
この階段が、光の道になってるんですよね。
今回の場合は、もちろん効果的ですが、
南北長手のLDKになる場合は、こういった階段を取り入れると
家の奥まで、光がしっかりと行き届く、明るい家になりますから。
もし、そういったプランの方であれば、採用を検討してみるのも
いいと思います。
ちなみに。
一枚目の写真では、「暗い」とお伝えした玄関周り。
二枚目の写真をご覧になっていかがですか???
明るくないです??
玄関ですよ。
ちょっとしたスリット窓を通して、玄関全体が、
側面壁にある地窓で、足元がしっかり照らされて明るいです。
朝、出勤や出校しようと思って、玄関に行ったら、
この明るさで満たされるわけですから。
何だか元気になってきませんか?
家には、いろんなカタチで、光を取り入れる方法があります。
南側に大きな窓を並べればいいなんて、単純な話でもありません。
敷地や家のカタチ、どれくらいの光が必要なのかを考えながら、
適切に計画していけるといいですね。
最後に。
話は変わりますが、昨晩、これから家づくりを考えている御家族から
家づくりのこだわりをヒアリングしてきました。
雑誌に、たくさんの付箋を貼ってくださって、
それを一つ一つ見ながら、イメージを共有させていただきました。
ほんと。
このプロセスって、ワクワクを共有できるので、楽しいです。
どんな家になるのか。
しっかり考えていければと思っています。