ログの断面積と基礎~その2

ユーザー 設計工房 be with 海野剛 の写真

昨日投稿した続きです。
確認申請が必要→建築基準法による技術基準に合致させる必要がある。
ということで、ログハウス(ミニログハウス)の場合ですが、気を付けたいことを
3点ばかりお話しします。

①延焼線注意! 
 隣地境界線から、または道路中心線から3M以内(1階部分)は木の外壁はNG。
 だったら防火サイディングでも張りますか・・・それじゃあログハウスの意味ないし(泣)
 境界線、中心線からの離隔距離が確保できないか、配置を検討しましょう。
 それでもダメなら、防火性能に関する認定を受けたログを採用しましょう。

②ログの断面積注意!
 ログの断面積は告示により平屋の場合、105平方センチ以上必要です。
 厚みの薄いログだと4.5センチ程度のものがありますが、ログの高さが18センチ
 とすると、断面積は81平方センチしかなく、不足します。ゆとりを持たせて倍くらいの
 厚みが必要です。(9センチだと162平方センチ)

③基礎構造に注意!
 ログメーカーのカタログなどには、コンクリートブロック基礎の
 ミニログハウスの写真が多く載っていますが、NGです。
 基準法によると建築物の基礎は鉄筋コンクリート製とあります。
 ミニログも例外ではありません。

どうでしょうか。確認申請が必要になると仕様がワンランク上がるような・・・・
これは、費用に影響が出てくることを意味します。
ログメーカーあるいは建築士に事前に相談して、仕様の把握をお忘れなく。