開放感を演出するには?

ユーザー ナイトウタカシ建築設計事務所 ナイトウタカシ の写真

開放感ありますよね。

ここまで大きく吹抜けができると、気持ちいい。

こんなに大きくなくても、ちょっとでも、吹き抜けあると、

ゆったりとした雰囲気を味わえます。

吹抜けは、床面積には入りません。

だからといって、コストがかからないわけでもありません。

軸組(骨組)や外壁、屋根、内壁は全てつくりますから。

2階の床がないだけですよね。

なので。

無駄に吹抜けを大きくするのは、皆にとって得作とも言い切れません。

(もちろん、予算がかけれるのであればいいのですが)

ただ。

この開放感に憧れをもつ方は、結構いらっしゃいます。

特に。

体が大きいご主人。

身長が高い方だと、日々窮屈な印象を持っているようで、

よくそういったご要望が出てきます。

一枚目のように、大きな吹き抜けをつくるのもよいのですが、

もう少し方法はあったりします。

もし、平屋であれば、こんな感じができますね。

平屋であれば、当たり前ですが、天井の高さは自由に設定できます。

なので。

二枚目のように、天井を斜めにして、勾配天井にすることも可能です。

自由に高さ、勾配を設定できるのは、いいですよね。

そうそう。

このリビングの左側に、壁から少し出っ張りがあります。

実は。

その出っ張りの上には、天井を照らず間接照明を仕込んでいます。

勾配の根本部分から、天井を照らすと、光が上への登っていって、

天井が、とてもいいグラデーションになったりするんです。

(写真を撮ってなくて、掲載できませんが。。)

グラデーションはきれいなだけでなくて、部屋全体を

明るくしてくれます。

天井が明るいと、明るさ感って増しますので。

ちなみにですが、こちらの家。

リビングの吹き抜けだけでなくて、家全体の天井高さを高くしています。

2.5mなのですが、それでも、体感として、ゆったりした感じになります。

2階建ての場合は、勾配天井というわけにもいきませんので、

こちらの家みたいに、天井を折り上げるのも一つの方法です。

低い部分で2.4m、高い部分で2.7mほど。

面白いなと思うのは、こちらのように、低い部分と高い部分が共存

していると、高いところを、より高く感じたりするんです。

単純に、天井が全て高いよりも、より高く感じる場合もありますから。

それと。

天井の段差部分に、間接照明を仕込むと、とても上品な感じになります。

見た目の素敵さは、もちろんなのですが、

実は、明るさ感は、相当なんですよ。

下手すると、間接照明だけでも、過ごせてしまうかもしれません。

(読書とかには不向きですが)

天井を操作して、開放感を演出する。

いろいろやり方ありますので、家づくりのパートナーと相談しながら、

自分らしい空間つくりをしてみてください。