造り付けの家具を採用するには?
折り上げ天井に設置した間接照明。
とてもきれいですよね。
同時に、天井面が明るく照らされるので、
これだけでも、結構な明るさ感が得られたりします。
人によっては、それくらいの方が過ごしやすいかもしれないほど。
おっと。
今日のお話は、そこじゃありませんでした(笑)
先日、お客様と打ち合わせをした時に話題になったこと。
それは、家具についてです。
「造作家具」といって、完成した後に買ってきた家具を設置する
のではなく、工事の方で、製作して、建物の一部として造るもの。
後で設置した家具は、ピッタリにはならないため、
見た目をスッキリしたいのであれば、選択肢の一つですよね。
どうしても、あとで購入したものは、壁面にピッタリでないので。
賃貸マンションにお住まいの場合、そもそも収納が少ないことが多く、
あとで購入した家具を設置したりしますよね。
その家具が、どんどんと増えていって、室内を狭くしたり。。
そういった状況を考えると、建物一体で、スッキリさせたい!
と思うのは、とても自然なんだと思います。
できるだけ、造作家具にしてほしい!
とう要望を、先日もうかがいましたが、実はよく耳にします。
造作家具。
とっても素敵なんですけど、一つ大きなハードルがあります。
はい。その通りです。
コストですね。
家具屋さんは、壁や天井にピッタリな家具を造ってくれます。
現場を採寸してやるわけですから。
引き出しだって、スムーズに動くようにしてくれます。
でも。
それって、その現場限りの一品生産なんですよね。
家具屋さんで売ってる家具は、少ないといっても、
あくまで、量産品です。
なので。
価格が違って当たり前といえば、その通り。
どれくらい違うの?と思いますよね。
具体的に、これ!ということでもないので、ハッキリしませんが、
似たようなものを製作する場合、5倍くらいするケースも。。
何を基準にするかにもよりますが。
もちろん、造り付けにすることに価値を感じているのであれば、
採用されてもよいと思いますよ。
ただ、家具屋さんにつくってもらうという選択肢だけでなくて、
主要建材メーカーが出しているセミオーダーの家具を
うまく採用すると、少しコストを抑えることができますよ。
一枚目のリビング収納(TV下)。
こちらは、パナソニックのキュビオスという商品です。
ある程度決まった規格の中で、いろいろ組み合わせてます。
モデュールはありますが、組みあわせは割と自由ですから。
洗面の収納なんかにも採用したりすることもあります。
ただし。
ドンピシャなサイズにはならないので、埋め込みたいという場合は、
設計の時に決めておいて、そのサイズに合わせて、壁等を
つくりこむということが必要です。
その場合は、設計士さんに、相談してくださいね。
もう少し突き抜けて考えると、買ってきた家具を埋め込む。
という発想があってもおかしくないです。
ただ、それが最善なのかどうかは精査してからにしてください。
造作家具。
魅力的ですが、コストのことも考えつつ、必要な箇所に、
最善の方法で、採用できるとよいと思います。