タニコーのキッチン

ユーザー エヌスペースデザイン室 佐藤 直子 の写真

タニコーと言えば、ホシザキとならぶ厨房のトップメーカーです。
ホシザキが業務用冷蔵庫から出発したといわれるのに対し、タニコーはステンレスの箱ものを得意とし現在に至っているようです。
飲食店舗の設計には厨房計画は欠かせません。
初期計画の段階から、どういった業態にするのか、オペレーションは?と相談に乗ってもらいます。
そのタニコーが家庭用のキッチンを手掛けていたことはご存じの方は少ないかもしれません。
十数年前だったか、営業の方にカタログをいただきました。
厨房やのキッチンらしく、オールステンレスのキッチンはI型の最低ラインの本体だけで定価は百数十万円を超え、設備を入れると二百万円弱。アイランドや、W1800~W2400の機器付きの収納に至っては数百万円以上の立派な物でした。
それに見合う予算物件を設計する機会がなく、採用には至りませんでしたが、
プロ仕様の家庭用キッチンは、今は企業向けのオーダーキッチンとして存在しているようです。

当時のカタログ

スプーンのカッティングのあるカバー。なんだか素敵で捨てられなかったカタログです。