和風建築の特徴
こんにちは杉山です。
和風建築の特徴ですね!
私の師匠が教えてくれたところでは、、、
それには日本の地理的特徴が大きく関わってます。
四季がはっきりしている環境に対応している事が和風建築の特徴の一つ!
春の訪れと共に、お花見のシーズンが始まりその後に始まる
梅雨時期の高温多湿を快適に過ごすために、軒の出を深くして、雨が降っていても窓を開けて、湿った空気を外に出せる、外観になっています。
夏の暑さからも、直射日光が部屋に侵入することを防ぎます。
屋根で、通気し、二重屋根とすることで、熱を逃がします。
カヤ葺きや桧皮葺だと、もっと熱が部屋に達するまでの時間稼ぎが出来ますので、良かったのですが防火の関係で廃れてしまいました。
土壁は熱くなるまでの時間を稼いで、夜のひんやりとした温度と湿度を保ち、体温を冷やします。部屋の中で靴を脱ぐ、清潔な空間を保つという事も、快適に過ごす事と関係しているかもしれませんね。
秋には、景色を眺めることのできる窓の配置。
雪の降る冬には、厳しい寒さのなか、快適に過ごせるように、畳敷きの床断熱、真壁とすることで、気密性能を上げ、角度の低い日差しから貰える熱や、暖房の熱を躯体内に留める蓄熱層としての土壁はいつまでも温かさを保つ働きをします。
冷房や暖房の無い時代に快適に過ごせるようになってます。
家のメンテナンスに関しても、少しの工事で終われるよう、外壁を塗り壁や、下見板にし、不都合な部分だけ直せるようになってます。基礎部分も容易に出入り出来る事で、白蟻の対策としてます。
次に意匠としての特徴ですが、身近な例で、中国から伝来した当初の仏教建築群は左右対称を意匠的な特徴として挙げられます。しかしながら法隆寺にまでなると、左右非対称な配置になっています。そして数寄屋建築までになると、左右非対称の崩しの特徴がはっきりと見られます。
日本の芸術構成には非対称的な要素がちりばめられてます。
それらを幼いころから見慣れている、このバランス感覚が和風建築の大きな特徴になります。