別荘の設計~生活を楽しむ

ユーザー TAM建築設計室 新井敏洋 の写真

妻の父が40年程前から所有する富士山麓の別荘地がありました。
7年程前のことです。
売却も考えましたが購入時の1/3の金額でも買い手がつかず、
建物がついていれば売却に有利になること、忙しい仕事もなかったため、直営、DIYで楽しくつくろうということになりました。
この山小屋がきっかけで、多くの打診がありいくつかの計画が始まりました。
週末やリタイヤ後の小さな小屋づくりです。
10坪程度であれば建物本体は800万程度です。
インフラ、建築場所の整備に金額がかかる場合が多いので、土地の価格は総合的な判断が必要です。
中軽井沢の別荘地80坪で350万、日光で200坪300万の別荘地があることを知りました。
中軽井沢は大手デベロッパー開発ですが建坪が20坪のため需要がなくこのような金額のようです。
日光も大手デベロッパーの別荘地ですが、首都圏2時間程度の場所では一般的です。
南房総の計画打診がありましたが、大手で同様の金額です。
伊豆の別荘地管理会社より重機の使えない急傾斜地のモデル計画の打診がありましたが、計画地は販売価格5万。
30度程度の傾斜地は60万。
金額負担が少なく施工できるのは30度程度なのでそちらで計画しましょうとお話しました。

住まいの近くに小さな小屋を持ちたいと希望される方もおります。
多摩地区の広大な生産緑地に囲まれた宅地で上下水が引かれております。
川沿いで生産緑地を含め洪水の恐れのある場所なので、30坪で600万ほどです。
費用を抑えた小屋であれば、保険で何とかなります。

上水は引かれてなくても、土地価格と敷設費を総合した判断も良いかと思います。
広い土地であれば敷設して一部売却も考えられます。

都内の新築住宅価格はとても高額となってしまっております。

住まいの一次取得であれば、都心中古共同住宅のスケルトンリフォーム+別荘新築金額≒都心新築住宅金額となります。
余裕ある住まいづくりから始め、ゆっくり生活を考えていくのも良いかなと思います。

リモートワークの時代になり都心が別荘になってもおかしくありません。
投資型小規模マンションは不採算物件となりつつあります。

都心の便利さも自然の中の生活もという楽しみ方は住まいのつくりかたによって可能かと思います。

設計者との住まいづくりは小さな空間、ローコストでもより豊かな生活が提案できるかと考えております。
コロナ禍によるウッドショック、ウクライナ侵攻があり価格不安のためか依頼が設計者よりメーカーとなっているようです。
こんな時に機転や工夫が利くのが設計者だと考えております。

十里木の山小屋「OUR CABIN OUR DIY」は、
https://tamworkroom.hatenablog.com/archive/category/%E5%8D%81%E9%87%8C%E6%9C%A8%E3%81%AE%E5%B1%B1%E5%B0%8F%E5%B1%8B?_ga=2.94563164.1105669573.1649640805-1361821058.1613269022

Mさんの小屋づくり「M's CABIN」は、
https://tamworkroom.hatenablog.com/archive/category/M%E3%81%95%E3%82%93%E3%81%AE%E5%B0%8F%E5%B1%8B%E3%81%A5%E3%81%8F%E3%82%8A?_ga=2.1614577.1105669573.1649640805-1361821058.1613269022

インテリアもローコストでコーディネート

自然は四季をくっきりと感じさせてくれます。
芽吹と鳥のさえづりの春。
生い茂る緑とセミの音の夏。
紅葉と虫の音の秋。
雪と音のない冬。