ガルバリウム鋼板のデメリット

ユーザー エヌスペースデザイン室 佐藤 直子 の写真

ガルバリウム鋼板は外壁材や屋根材として、メンテナンスやコスト面で優秀な素材です。
軽量で、シンプルモダンなデザインにも、和にもあうため人気です。
当事務所でもコスパと使いやすさで、ご提案することはよくあります。
さて、お題は「デメリット」です。
よく、空き家問題に登場する、安普請の古いトタン葺きの壊れかかった木造住宅。
こちらはガルバリウム鋼板ではないのですが、似たような鉄板。
雨音はするし、断熱性能はゼロで寒くて暑い。
そのまま使えばそのとおりではあります。
断熱材やしっかりした雨仕舞対策(板金や役物など)によりその性能を発揮するものです。
逆に施工不良により屋根の野地板を劣化させたり、結露させたりする恐れもあります。
防水、通気層などの納まりのきちんとした設計、施工は大切です。
建物が複雑な形状をしていて出隅が多い場合や、不規則な窓を多用している場合、
役物が多くなったり、板金工事が多くなったりします。
そうなると、サイディングよりコストアップする場合もあります。
凹凸の深いものも、使う材料が増えるためコストアップです。

ガルバリウム鋼板を使った金属サイディングの外壁を使った事例です。