それって「自由」設計??

ユーザー ナイトウタカシ建築設計事務所 ナイトウタカシ の写真

こちらは、とある工務店の事務所。

昨日、こちらで、とある家づくりの工事請負契約を締結。

その契約に、立ち会いさせていただきました。

前回、お客様と工務店とで、顔合わせをしたので、

自然な感じで進めていきました。

ちなみに。

工事の契約といっても、当日いきなり契約書を見るわけでなく、

事前に、諸条件や名前等を書きこんだ契約書の書式を

メールでやり取りするので、細かな内容の確認を、

当日することはありません。

なので、契約は、安心して、スムーズに進めていけます。

ただし。

いろんな書類に、記名押印が必要になるため、

相応に時間は必要ですが。

1時間ほどで、一通り完了し、正式に工事決定となりました。

ミニマルなデザインの素敵な家。

年末竣工に向けて、動いていきます!

楽しみです。

こちら。

詳細設計の打ち合わせのワンシーンです。

家づくりのプロセスには、大きく分けて、設計と工事があります。

設計と工事の区別は明確なのですが、

設計の中でも、大きく二つのプロセスがあります。

家の間取りとか外観、仕上げや設備等、主要な内容を

決めていく、基本設計というプロセスと、

基本設計で決めた内容の細かなところを詰めていって、

工事に向けた詳細図面を作成していく、実施設計というプロセス。

弊社では、基本設計で、少なくとも、10回以上打ち合わせ、

実施設計で、3-4回ほど打ち合わせをしていきます。

単に、回数が多い=すごいということではありません。

本当の意味で、自由な家づくりをするのであれば、

これくらいは必要になってしまう。そんな感じです。

完全に自由って?

と思われたかもしれませんね。

よく耳にする「自由」設計。

どこまでが自由なのかって、すごく微妙だったりします。

間取りは「自由」だけど、仕様は決まった中から選ぶ。

それも、自由の一つのカタチなんでしょうか。

仕様は「自由」に選んでいいけど、標準から外れるので、

すごく高くなったり。。

それって、「自由」なんでしょうか。

弊社では、間取りはもちろんですが、外観のデザインやテイスト、

断熱材からドアのハンドルまで、全ての仕様について、

どこの何を使ってもいいことにしています。

標準仕様を全く決めていません。

そもそも、標準仕様ってなんだろうって。

オンリーワンの家づくりといいつつ、標準仕様??

それはさておき。

標準仕様を持っていないので、選択肢が半端ないです。

自由すぎて、大変かもしれませんが。(笑)

選択肢について、自分で調べてください!という、

無責任主義、放置主義でもありません。

机上でなく、経験をもとに、いろんな素材や工法について、

メリットデメリットを説明して、意思決定をしていただくスタイルです。

私が勝手に決めるのでもなく、お客様にまかせっきりでもない。

一緒に考えて、家づくりを進めていきます。

おっと。

話が長くなりましたので、この辺については、また後日。

夕方からは、こちらの家へおじゃましました。

こちら。

引渡ししてから、2か月ほどになります。

おじゃまして、いろいろ見せていただいたのですが、

すっかりと、お客様らしい空気感になっていました。

私は、その変化が、すごく好きです。

だって。

お客様の家なんですから。

家づくりって、建築家のためにあるのではなくて、

お客様のためにあるので。

一通り見学した後、美味しいお菓子と飲み物をいただきながら、

雑談とか、家づくりへのインタビューをさせていただきました。

いろんな思い出話もしながら、懐かしさを感じながら、

楽しい時間を過ごすことができました。

ほんと。

素敵な家づくりに関わらせていただいて、感謝です!

末永く、お付き合いいただきたいと思います。