現場打ち合わせで設計の意図を伝える!

ユーザー ナイトウタカシ建築設計事務所 ナイトウタカシ の写真

下地の合板でできた仮設のテーブル(笑)

その上で、資料を広げて打ち合わせしてます。

昨日、とある家づくりの現場打ち合わせでした。

現場監督はもちろんですが、大工さん、建材屋さん、

メーカーさん等で、話をしているところです。

その内容の中心は、木造のスケルトン階段と

アイアンの手すりについて。

階段を製作するため、設計図面についてのやり取り。

例えば、踏板の厚みについて。

タモという堅い樹種で、踏板は少し厚めの想定に。

スケルトンで軽やかに見せたいのであれば、

踏板は薄い方がよいのかもしれません。

その厚みでよいかを質問されました。

図面には、寸法は書いてあるのですが、

その意図までは、明記していないケースが多いです。

ちなみに。

先ほどの踏板については、あえて厚くしています。

理由は。。

ご主人が、別の家の階段をご覧になった際、

その踏板の厚みについて、安心感があると感じていると

おっしゃっていました。

なので。

その階段と同じく、厚みのある踏板で、しかも

同じタモ材で製作をしています。

ただし。厚いといっても、野暮ったくなるような見え方はしない程度

までには、していますよ。

せっかくのスケルトン階段ですからね。

それ以外では。

吹き抜け周りのアイアン手すりについて。

L字型に、展開する手すり。

一体で製作して、固定すると、安定しますが。。

将来、片側を撤去して、間仕切り壁を設置するかもしれません。

(ご家族が増えた場合ですね)

それを想定したつくり方が必要なんです。

私の設計図面をもとに、製作図を作成していただいたのですが、

現場をみながら考えてみると、もっと違う形がよいのでは?

と思い出します。

何をしたいのか、こんな方法はどうかということを

現場関係者にも投げかけて、一緒に考えていただきました。

いろんなアイデアが出てきますね。

ということで。

いろいろ検討した中で、最善の方法を発見することができました。

こんな感じで、現場打ち合わせは進んでいきます。

形式的な内容は一切なく、しっかり皆で考えたり、

確認したりしながら、進めていきます。

いつも思うことは、こういった建築家による工事監理のない

工事現場って、どうなってるんだろうなと。

不思議です。

それはさておき。

現場に、ちょうどフローリングが納品されていて、開封してました。

こちらの現場では、昨日とは違って、クルミの無垢フロアです。

木目の風合いとか、色合いが全然違います。

もちろん。

肌触りも。

いずれにしても、やはり無垢材なので、

肌触りは最高に気持ちよくて、ほんと癒されますね。

そこで暮らせるのって、うらやましいです(笑)

工事は順次進んでいきます。