造作の洗面台もいいのですが。

ユーザー ナイトウタカシ建築設計事務所 ナイトウタカシ の写真

とある家の洗面台です。

ここ最近、お客様の要望にもよりますが、

洗面+脱衣を広く確保されるケースが多くなっています。

幅75cmの洗面台と洗濯機。。

というミニマムな空間でも、機能は最低限確保できますが

もう少しゆったりと使えるといいですよね。

一枚目の洗面スペースの幅は、1.5倍以上。

かなりゆったり使えますよね。

奥のカウンターでは、洗濯物を畳んだり、

奥様が椅子に座って、お化粧をしたり。

もちろん。

この幅あれば、お出かけ前に、ご家族が身だしなみを

整えるために、洗面に集まっても、みなが落ち着いて

思うままに、準備できそうです。

といいつつ。

そういったケースはそんなに多くないかもしれませんが。

ただ。

洗濯を室内干しにする前提であれば、

洗面脇の、ちょっとしたスペースは、かなり有効に使えます。

奥様の洗濯動線が、かなり短くて、合理的です。

そうそう。

少し話はずれるのですが。

こちらの洗面。

パッと見ると、造作の洗面台みたいじゃないですか?

壁にお気に入りのタイルを使ったり、

三面鏡と二面鏡が組み合わさっていたり、

収納が充実していたり。

実は。

設計段階で、すべてを造作の洗面にする

という場面もあったのですが。。

御覧の通り。洗面台は、メーカーの既製品を使っています。

見た目はさておき。

清掃性という側面から考えると、すごくよくできてます。

収納力もすごいですしね。

造作にすると、ボウルが浅かったり、

ボウルと天板が別素材だったり、

バシャバシャと顔を洗うような使い方をされるのであれば、

やはり掃除が気になると思います。

長い目で見て、やはり掃除のしやすさが大事!

ということで、既製品を採用されています。

ただ。

既製品だけでは、見た目が寂しい感じがするため、

脇に、造作の収納を組み合わせました。

見た目と機能性の、ほどよいバランスをとった感じです。

こちらはどうですか?

見た目、なんとなく、よく似ていますが、

よく見ていただくとお分かりの通り、

全てを既製品にしているんですよね。

こちらの奥様も、一枚目の方同様に、掃除のしやすさを重視。

ということで、既製品にすることは決めていました。

ただ。

少しでも見た目をよくするため、壁面にお気に入りのタイルを

採用されました。

ちなみに。

タイルは、見た目にも貢献しますが、

水撥ねしたときに、掃除しやすくするという役割もあります。

大事ですよね。

見た目を大事にすることも、一つの価値なのですが、

使い勝手にもしっかりと価値を置く。

ほどよいバランスで、自分らしさを表現できるといいですよね。