今回のお題 「周りより低い土地」 No.3840 09.08

ユーザー 窪寺弘行・建築計画事務所 窪寺弘行 の写真

今回のお題 「周りより低い土地」
 建築物の敷地において(特に住宅の場合)、周囲より低い土地は決して好ましいとは言えまん。
特に接道している道路より低い場合は、さまざまな弊害があります。
 基本的に雨水は低いところに流入しますので、道路から雨水が流入したり、隣接の敷地に浸透した雨水が流入することもあります。
 また雨水だけでなく、日照条件も当然悪く、通風上もうまく風が抜けないような場合もあります。隣地との高低差が500ミリ程度でも決してその影響は小さくないといえます。
 基本的には住宅建築の場合はデメリットのみが考えられますが、法的には道路斜線制限・隣地斜線制限・北側斜線制限等の高さ制限上はメリットがあるといえなくもありません。
 なお、公共施設・商業施設等では落ち着いた雰囲気を演出したり周辺環境に及ぼす影響を低減するため、あえて敷地を落しこむ計画も考えられます。(サンクンガーデン等)