自分の好きをバランスよく取り入れるためには?
一昨日に続いて、基礎の鉄筋の検査へ行ってきました。
第三者の検査は終了していましたが、それとは別で、
私も一通り、しっかり検査してきました。
かなり丁寧な仕事をしてくれていたので、すごくありがたかったです。
シンプルな円錐型で、真鍮製のペンダントライト。
お客様が、お気に入りで採用されたもので、
ダイニングテーブルの上に設置されています。
写真の撮り方が上手なのもありますが、
実物で見ても、控えめながら、しっかりと存在感があります。
それもそのはず。
こちらのインテリアは、白と木目を基調として、
あまり主張するような色を、他で使っていません。
近くにあるキッチンですら、白いですから。
そこまで、絞りこんだ空間の中だからこそ、
この照明が引き立つんですよね。
キッチンに強い色を入れたり、リビングにアクセントクロスや
タイルを採用するのも、すごく素敵なんですけど、
そうすると、いろんなところに視線がいくので、
せっかくお気に入りで取り入れても、主張せずになってしまうことも。
ただ。
せっかくの家づくりですので、いろいろとお気に入りを
随所に取り入れたい気持ちもわかります。
こちらの家まで潔く、周りをミニマルにしなくても、
いろいろと取り込みながら、全体をまとめていくことも
できますよ。
でも。
そのバランス感覚って、実は難しいのかもしれません。
全体のトーンを揃えればいい。
色を絞り込めばいい。
無彩色を背景にすればいい。
確かに、そういったアドバイスを差し上げることもあります。
といいつつ。
それがすべてでもありません。
これも。これも。これも。
採用したいけど、チグハグにならないか。
実は。
私が関わらせていただくお客様の中に、
かなり刺激的(笑)な色合いの採用を望まれる方がいらっしゃいます。
ブルー。
エメラルドグリーン。
オレンジ。
レッド。
グレイッシュでもなく、原色だったりしますから。
気になる点は、それとなくお伝えはするのですが、
意外にも。。
お客様って、ご自身で、しっかりとバランス感覚を
持ってらっしゃるケースがほとんどです。
特に女性ですかね。
セレクトが直観的で、ビックリしたとしても、
感覚的に、大丈夫な組み合わせになったりします。
そういう場合は、私の役割は、背中を押すこと(笑)
大丈夫ですよって。
プロだから提案すべきというのも、どうかと思っています。
もちろん提案はできますが、せっかくの家づくりなので
お客様の好きをいっぱい取り入れたいなと。
お客様のやりたいことを、しっかりと受け止めて、
それを取り入れながら、最善のカタチで実現していく。
そんな関わり方であってもよいと思います。
お客様が暮らしていく家ですから。