外観の素材や色はカタチと同じくらい重要です。
![](https://kentikusi.jp/dr/sites/default/files/styles/w700/public/4L2A9676-Edit_R.jpg?itok=qu7YOXVG)
モノトーンでまとめた、モダンな外観デザイン。
いくつかのハコが重なっていくカタチもユニークですが、
各々の素材を変えているところも大事なポイントです。
チャコールグレーの壁。
こちらは、ジョリパットという吹き付け仕上げとなります。
コテで仕上げたような左官仕上げではなく
吹き付けなので、フラットというよりは、少し粒状になります。
ただ、外壁は近くで見ることがあまりないので、
小粒タイプにすれば、ここまでのフラット感を出すことはできます。
ちなみに、最近は、グレイッシュな外壁を多く見かけますが、
全体的に、もう少しトーンは明るい感じです。
こちらの家は、どちらかというと、少し濃いめ。
黒い他の素材と組み合わせたときに、コントラスト強すぎず、
全体的に、重厚感もありますね。
上部に使っている黒い外壁は、ガルバニウム鋼板。
よく御覧いただくと、フラットな横パネルと、縦リブで分けてます。
フラットなのか、リブなのかで、表情に大きな違いがあって、
ハコが折り重なる印象が、より強くなっているようです。
![](https://kentikusi.jp/dr/sites/default/files/styles/w700/public/4L2A9507-Edit_R.jpg?itok=BgzYswDN)
同じ家の玄関ポーチになります。
左側が、ジョリパットの吹き付けです。
二枚目で見ると、少し粒感が出ているのがわかっていただけそうです。
そして。
右側に採用しているのは、Solidという製品。
簡単にいうと、表面に塗装等で仕上げていない、セメント板ですね。
その板を瓦のように積み重ねて仕上げとして使っています。
現場の到着した時点から、一枚ごとに、色合いが違っていて、
その表情には、ムラがあります。
それは、塗装で作り出したのではなく、白華という自然現象で
できあがる表情なので、一枚として同じものがないがゆえに、
これだけのムラ感が出る素材です。
こういったムラの感じは、ここ数年、すごく人気があるので、
外壁全体に採用されることも多いようです。
もちろんそれも一つのやり方ですが、こちらの家のように、
アクセントとして一部に採用する方が、その良さが周りとの対比で
引き立つかなと思います。
![](https://kentikusi.jp/dr/sites/default/files/styles/w700/public/4L2A9206-Edit_R.jpg?itok=zqbOTHWL)
いきなり明るくなりましたね(笑)
真っ白でミニマルなデザインの外壁。
パッと見ると、フラットな塗り壁みたいなのですが、
実は、そうでもありません。
フラットな窯業系サイディングを、横目地通して張っています。
欲見ていただくと、横に目地が入っていると思いますよ。
目地のないフラットな壁もきれいなのですが、
目地自体をデザインの一要素として取り込めば、
それはそれで美しいですよ。
そうそう。
窯業系サイディングというと、〇〇風といったように、
何かの素材に似せたものが多いのですが、
こちらのように、フラットな板として使えば、
ミニマルなデザインに仕上げることができますね。
外観は、カタチと同じくらい、素材や色合いが、
見え方に大きく影響します。
いろんな事例を見ながら、自分の好きな素材を取り入れて、
自分だけの家づくりをしていただけたらと思います。