擁壁の建築確認

ユーザー 有限会社石川設計 石川忠紀 の写真

擁壁の見え高が2mを超えると、工作物の確認が必要になります。
私個人の考えとしては、2mを超えないで工作物の確認を取らずに施工は勿体ないと思っています。
なぜならば、工作物の確認を取っていないと(検査済も)施工した時点では問題になりませんが、数十年経ってから、もし建て替えや土地の売買などが起こったときに、その擁壁は安全かどうか?第三者として示してくれるものがないので、いくら作った本人が大丈夫だと主張しても、場合によっては安全であると認めてもらえない可能性があるからです。
土地売買のときにそういうことになってしまったら、売買代金から擁壁のやり直し費用が取られてしまうことも。
建築士に工作物の確認を依頼すると、余計な出費がかかるからと確認を取らないようにするケースを何度か見てきましたが、その時は良くても、将来的にはその時以上の出費が必要になる場合が出てくることがありますので、その辺を踏まえて計画をされた方が良いと思います。