間取りを考えていくためには?【続き】

ユーザー ナイトウタカシ建築設計事務所 ナイトウタカシ の写真

さてさて。

昨日の続きになります。

間取りについてだからかもしれませんが、反響すごいですね。

ちなみに、今日の画像。

昨日と違うことに気が付いていただけましたか?

昨日の計画案も、今日の計画案も、

同じ敷地で、同じお客様にご提案した間取りになります。

いずれも、不採用の間取りなんですけど、

それぞれに良さがありませんか?

二つの間取りの大きな差は。

テラス+庭と家との関係になります。

昨日の間取りでは、南側に。

今日の間取りでは、中央に。

お客様のご要望に、「中庭がほしい」はありませんでした。

「周りを気にせず、テラスで過ごせて、明るい家がいい」

なので、この二つのカタチって、いずれも要望は満たしてますよね。

「周りを気にせず」というプライバシーを優先するのであれば、

今日の間取りで、中庭のある形になりますね。

「明るい家がいい」という要望の中で、直接光がほしいのであれば、

昨日の間取りの方がよいかもしれません。

余談ですが。

中庭案でも、リビングに吹き抜けをつくったりすれば、

直接光の条件も満たすことはできます。

工夫しだいなんですよね。

それと。

要望にはなかったのですが、二つの間取りの別の違いは、

面積効率の高さになります。

中庭案は、中庭周りにぐるりと部屋を配置するので、

奥になる部屋へのアクセスが必要なので、廊下が多くなります。

昨日案は、中央にLDKがあって、そこから直接アクセスできるので、

廊下が少なく、効率的です。

面積効率はいい方に決まってるじゃないですか。

なんて声が聞こえてきそうです。

でも。

LDKから直接アクセスするってことは、

家族間のプライバシーは、確保しにくくなりますよね。

子供が小さいうちは、気配を感じることができていいのですが、

思春期やもっと成長したら、プライバシー保ちにくいはず。

そんな理由から、廊下=無駄というのも一面的なんです。

何を優先するのか。

それ次第で、条件が変わるので、間取りも変わります。

明日は、同じ家の別案をご紹介して、比較してみようと思います。

お楽しみに。