玄関について、いろいろ①

ユーザー ナイトウタカシ建築設計事務所 ナイトウタカシ の写真

昨日は、玄関の「広さ」についてのお話しでした。

なぜ、「広さ」が必要で、何を基準にしているのか。

そんなお話しでしたよね。

今日からは、そういった要望を踏まえつつ、

どんな玄関をカタチにしてきたのかをご紹介していきます。

まずはこちら。

きれいに靴が並んでいますね。

竣工写真ですから(笑)

なんて言ったら、起こられますね。

こちらの玄関の幅は、内法1.65mほど。

ただ、下足入があるので、実際の有効部分は、1.2mくらい。

壁の中心間で、1.82m(1間)となります。

尺(91cm)モデュールでいえば、よく採用する幅。

おそらくですが、賃貸マンションの玄関に比べると、

40cmほどは、広くなりますので、少しゆとりが持てます。

並びきらない靴は、下足入の下に入れてもよいですね。

この幅。

少しは広くなったけど、賃貸マンションと

あまり変わらないのでは?と思われた方がいるかもしれません。

確かに、40cmほどですと、靴2足分くらいですから。

ただし。

玄関脇に、しっかりとした収納力の下足入があるので、

玄関土間側に、靴が溢れてくることは、多くないでしょうね。

以前、下足入としても紹介しましたが、こちら。

床から天井までで、しかも幅もしっかりあるので、

ビックリするほどの収納力。

なので、ほんとに置きっぱなしにしなければ、

靴であふれかえることは少ないはず。

それともう一つ。

「広さ」といっても、幅だけではありません。

玄関土間の奥行で、その印象はずいぶんと異なります。

マンションでよく見かける奥行は、大きくても90cmほど。

一枚目も二枚目も、玄関土間で、1.3m以上。

ちょっとした違いなんですけど、ゆったりとした印象になります。

そもそも。

玄関に人が立つ場合、賃貸では一人でいっぱいだとしても、

二人立てるくらいになっていますので。

さほど大胆に大きくしていないのですが、

人によっては、この大きさ、広さで、

十分にゆとりを感じることができると思いますよ。

ということで。

玄関として、よく見かける幅、奥行は、

今日ご紹介した事例ほどになりますね。

では。

同じ「広さ」でも、より開放的に見せるために、

どんな方法があるのか、参考事例を明日以降でご紹介していきます。