玄関についていろいろ②(開放感を考える)

ユーザー ナイトウタカシ建築設計事務所 ナイトウタカシ の写真

さて。

昨日は、賃貸マンションではなく、戸建て住宅で、

よくつくらせていただく、玄関周りについてご紹介しました。

今日は、少し違った事例をご紹介していきたいと思います。

玄関で、少しでも、「広さ」を感じてもらうためには、

物理的に面積を大きくする以外にも、方法はあります。

例えば。

昨日のご紹介した、こちらを改めてみてみましょう。

玄関の正面に、ドア(というか引き戸ですが)があります。

このドア。

かなり大きなガラスがついてますよね。

このドアにあるガラス面って、結構効果的です。

半透明のガラスなので、くっきりは見えていませんが、

少し透けて、その先が見えています。

ちょっとしたことなんですが、これだけでも、

視線が少し奥へと抜けていくので、

壁になっている場合と比較すると、全然違ったりします。

ちなみに、

こちらの家のドアは、天井までのハイドアにしてあるので、

ドアを開けると、垂れ壁がない分、より広さを感じることができます。

上記したことを意図した事例はこちら。

玄関正面が、壁の半分ではありますが、

透明のガラスになっています。

玄関に入った瞬間、視線は、透明ガラスを抜けて、

その先の田園風景へと視線が連続していきます。

外観のデザイン等から、窓の高さが天井までないのですが、

実際、この画像以上に、視線は抜けていきますよ。

ただし。

視線の先に見えるものは、すごく大事ですよね。

二枚目の事例は、視線の先が、これだけの田園風景ですから。

毎日、その変化を愉しめるような風景って素敵です。

もし。

この視線の先が、お隣の外壁だったら。。

外壁ならまだしも、室外機だったら。。。

視線は抜けて、開放感はあるものの、

あまり嬉しくないですよね。

こういった仕掛けをする場合は、

敷地の周辺についても、しっかりと確認してから、

窓の位置とか玄関の位置なんかも含めて、

考えていくといいと思いますよ。

ただ、窓を設ければよい。

そんな簡単でもないのですが、

割とシンプルにできることの一つだと思います。

おっと。

ついつい長くなったので、続きは明日へ。