玄関についていろいろ④(昼と夜の演出)

ユーザー ナイトウタカシ建築設計事務所 ナイトウタカシ の写真

昨日ご紹介した、玄関正面の光庭。

その魅力が伝わったようで、

たくさんの方々に御覧いただけたようです。

確かに。

しんしんと雪が舞い降りる様は、素敵すぎます。

さて。

今日も、玄関の続きとなります。

玄関入った正面に、抜け感があったり、

植栽があったりすると、いい演出になりますよね。

もう少し違った視点の玄関をご紹介したいと思います。

こちら。

これまでご紹介してきた玄関の中では、物理的にも広いです。

でも、その広さがポイントなのではありません。

いくつかあるので、ご紹介していきます。

一つ目は。

正面に見えている階段について。

ガラスに囲われた階段ですが、

ちょうど、北から南に向かってのぼっていくカタチ。

そののぼった先に、大きな窓があって、

日中、階段に光が差し込んでくるように設計しています。

なので。

ご覧いただいているように、

階段は、かなり明るく光っています。

視線の先に、植栽とか抜け感も素敵なのですが、

シンプルに明るいというのも、爽快な気持ちになり、

いい演出になったりします。

そして。

左側の壁をご覧ください。

そうなんです。

玄関脇の姿見なのですが、思い切って、床から天井まで

鏡にしています。

もちろん、姿見として、この大きさは必要ないんです。

何かというと、ご覧の通り、内部空間が映り込むので、

横方向への広がりを感じることができるんですよね。

ちょっとした工夫なんですけど、

あまり玄関幅が確保できない場合は、とても効果的です。

それともう一つは、右側の壁。

はい。そうなんです。

全面タイル張です。

高級感を出すためには、とても効果的ですよね。

しかも。

横長のタイルにすることで、視線が奥へと流れていくので、

奥行感をしっかりと感じることができるようになっています。

さらに。

タイル側には、間接照明を設置していて、

そのタイルを、しっかりと照らすようにしています。

天井から、光のグラデーションができていて、

これまた、とてもいい雰囲気を演出してくれます。

この間接照明のみでも、玄関の主照明として

十分な明るさを確保できます。

昼間の光が差し込む階段もよし。

夜の間接照明がつくりだす雰囲気もよし。

せっかくなので、こういった陰影についても

考えていけると、より素敵になりますよ。

ついつい長くなってしまいました。

続きは明日にしますね。