玄関についていろいろ⑦(玄関の渋滞解消)

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このところ、玄関のお話しが続いています。

今日こそは次の話題へ!

と思われたかもしれませんが、

今日も引き続き、玄関のお話しとなります。

これまで、玄関の広さのお話しから、

来客のおもてなしだったり、土間の使い方なんかで

いろんな玄関があるとお話ししました。

今日は少し違う視点から。

賃貸物件にお住まいのご家族で、

お子様がたくさんいらっしゃる際に、よく耳にするのが、

玄関先での渋滞について。

車じゃないんだから(笑)

お休みの日に、家族みなでお出かけする際、

玄関の幅が足らないため、一人ずつしか靴が履けず。。

並んでいる状態を指してます。

小さなお子様の場合って、靴を履かせないといけませんし、

渋滞していると、かなりストレスなんだそうです。

時には、子供同時でケンカになったりも。。

ということで。

子供が同時に並んで、靴を履ける。

そんな玄関をということで。こちら。

シンプルな解決方法ではありますが。

玄関框をL字型にしています。

もちろん。

直線で長く取れればいいのですが、

その分、玄関の幅が、無駄に広くなりすぎます。

実際、こちらの家のご家族は、

お子様が3人いらっしゃるので、

それこそ、渋滞しますよね。

これだけの長さがあれば、子供だけでなく、

お父さんまで並んで靴を履けそうです。

ちなみに。

このカタチの土間であれば、片側が出入りで使いつつ、

片側で、自転車のメンテなんかもできるので、機能的です。

でも。。

子供がどこで靴を脱ぎ捨てる(笑)のかわからないので、

子供たちの靴は散乱するかもしれませんね。

仮にそれでも、渋滞しない方がよいと思います。

そうそう。

この玄関。ゆったりしてますが、狭小敷地の家だったりします。

少し違った視点の玄関として。

リビングの脇に、玄関土間が連続していて、

その境目に、ドアや壁がないんです。

なかなか、日本人では考えにくい発想かもしれません。

(でも、こちらのお客様は、日本人ですよ)

このカタチであれば、玄関の幅?というか框が

リビングの幅を同じ長さになるので、家族どころか、

友人なんかが並んで靴を履いても渋滞しませんね(笑)

それと。

こちらの事例を見ると、いつも思うこと。

玄関+ホールで、部屋として独立していることが

「普通」になっているのですが。。

それって、固定観念かもしれません。

来客がいらしたら、玄関土間から、すぐ脇にあるリビングへ

お招きする。

オープンでフランクな感じで、もしかしたら、

フィットする方がいるかもしれませんね。

そんな自由な発想の家づくりも、サポートさせていただいてます。

おっと。

今日はこの辺にしますね。