階段ってどうする?①

ユーザー ナイトウタカシ建築設計事務所 ナイトウタカシ の写真

さて。

今日からは、別のお話しをしていきます。

今後のテーマは、階段です。

いろんなデザインや形に階段はあるのですが、

そのご紹介をしていく前に、そもそもなお話ししておきます。

階段って。

当たり前なんですけど、1階と2階(もしくは3階まで)を

つないでいく動線ですよね。

何を当たり前な!って思ったかもしれませんが、

まぁまぁ。少し待ってください。

そう。

「動線」なんですよね。

家づくりのヒアリングをさせていただくと、

よく出るお話しとして、家事動線を合理的したい!

とうかがいます。

設計者としたら、家事動線をいろいろと考えながら、

間取りを考えるのが自然です。

1階から2階への「動線」を大事にしてますって、

あまり聞かないかもしれません。

どちらかといえば。

「リビング階段にしたい」

「スケルトン階段にしたい」

「アイアンの階段にしたい」

といった要望が多いと思います。

もちろん、こういったご要望はあっていいんですよ。

ただ、もう少し「動線」という視点でも考えた方がよさそうです。

例えば。

リビング階段がいいと思ったとします。

リビングのどこにあると、いいですか??

写真の事例のように、リビングの正面にあるのも一つですよね。

大好きな鉄骨階段が、LDKにいるときに、

いつも見えるわけですから。

もし、あなたが、テレビ大好きで、集中してみたい。

そんな時、この階段ってどうだと思いますか??

誰かが、昇降するたびに、ついつい視線が、そちらへいきません?

きっとですが、集中は途切れてしまいそうです。

では。

それは避けた方がいいのか。

いやいや。

家族の気配を感じたいという方であればどうでしょう。

奥まったところにあって、顔を合わせず

雰囲気もわからずであれば、気配を感じるのは難しいですよね。

そうなると。

いつも家族の顔を眺めることができる

写真の階段って、最高なのではないでしょうか?

いつも、お話しするのですが。

何を大事にするかで、最善は、全く違ってきます。

階段の「動線」という側面を考えただけでも、

そうなんですよ。

このお話し。

もう少し、続きがありますので、明日以降でお話ししますね。