階段デザインについて⑤(イナズマ)

ユーザー ナイトウタカシ建築設計事務所 ナイトウタカシ の写真

昨日は、鉄骨のスケルトン階段でしたね。

鉄骨の階段は、シャープに見せることができるので、

モダンなインテリアにする場合は、よく採用されます。

例えば。こんな感じ。

側面の鉄骨が、ギザギザと階段状になったデザイン。

それが、イナズマみたいに見えるということで、

「イナズマ階段」なんて言われてます。

昨日ご紹介したような、直線的なデザインもいいのですが、

ギザギザしているだけで、オブジェみたいにみえませんか?

それ一つあると、空間の雰囲気が一気に変化しますよ。

画像の家では、床仕上げが石目のフロアタイルで、

実は、インテリアに木目を一切採用していませんでした。

かなりモダンでスタイリッシュな空間を要望されていたので。

なので。

踏板をスチールにするかどうか。

迷われましたが、昨日お話しした通り、

音のことや冷え感を考慮して、集成材を採用しています。

そうそう。

ここで、一つポイントがあります。

踏板の集成材を塗装していますが、木目は残しています。

あくまで木目を柄として見せつつ、色はかなり濃いめにして

見た目木目が目立たないようにはしています。

もし。

木目をつぶして、塗装してしまうと。。

踏板の分厚さだけが目立ってしまうんです。

鉄はうすくできますが、木はうすくできないので。

シャープに見せるつもりが、野暮ったく。。。

できれば避けたいですよね。

それと。手すり。

こちらは、最上段だけ、木を採用したいところですが、

その太さが目立ってしまうため、

こちらの家では、すべてを鉄骨部材のみで構成しました。

通常は、細く見せるため、断面が平たい部材を採用しますが、

こちらでは、しっかり手すり感をだすため、角部材にしています。

そうそう。

イナズマ階段の場合は、階段下に行く際、鉄骨の角が危ないため、

けがしないよう、注意してくださいね。

明日は、木製のスケルトン階段のお話しです。