階段デザインについて⑦(木製スケルトン2)

ユーザー ナイトウタカシ建築設計事務所 ナイトウタカシ の写真

昨日は、木製のスケルトン階段について。

踏板を支えるための部材は、

側面より下にした方が、スッキリは見えます。

という内容でした。

木製スケルトンの階段。

直線でのぼっていくカタチだといいのですが、

廻り段(90°回転する)がある場合、スケルトンにすると、

階段下のあたりが、スッキリしません。

文章で説明するのは難しいので、割愛しますが、

鉄骨のようにスッキリした感じではないという意味です。

ということで。

廻り段がある場合の一つの方法はこちら。

三角形が重なってるところが廻り段ですね。

見せてもいいのですが、スッキリ見せるのであれば、

敢えて、ふさいでしまうというのも、潔いと思います。

直線部分は、スケルトンにもできますから。

昨日の方法を採用いただければとよいですね。

逆に。

廻り段部分を、できるだけスマートに見せるには。。

踏板をしっかりと三角形にすることです。

これって、画像ではさりげなく出来上がっていますが、

隠れているところは、かなりいろいろ考えて構成されています。

少し変な言い方ですが、「普通」に考えていったら、

三角形が重なるような形にはなりません。

設計士さんか、大工さんに、あらかじめしっかりと

考えておいていただくといいと思います。

ちなみに。

こちらの階段は、直線部分もスケルトンでなくなっています。

ただ、こうやって、スケルトンとスケルトンでないところが並ぶと、

より一層、抜けているところに開放感を感じますね。

個人的には、色合いや細かな納まり等含めて、

とても好きな階段の一つです。

そういえば。

昨日、ちょうど、工事現場へ行ったら、

大工さんが、階段をかけていました。

かなり苦労されたみたいです。

黒い2本の力桁が、すごい存在感ですね。

踏板は、アカシアの集成材なので、

アカシアが、グッと引き立つスケルトン階段になりそうです。

ほんと。

いろんな階段がありますね。

いよいよ、階段の最後として、螺旋階段のお話しです。

続きは明日。