階段デザインについて⑨(隠した階段)
ここ数日。
いろんな階段を紹介してきました。
まだまだ、たくさん事例あるんですけど、
今日で一旦最後にしておきます。
ということで。
今日は、階段単体ではなくて、空間と組み合わせた
事例のお話しをしていきたいと思います。
まずはこちら。
まだ工事中の写真だったりします(笑)
正面に見えている壁。
こちらは、リビングの正面になる場所で、
ここにテレビを壁掛けすることになっています。
周囲とは、少し質感を変えて、塗り壁。
細かな凹凸が、いい表情をつくりだしています。
その壁の脇に階段があります。
ここ数日、階段をメインにしたお話しだったのですが、
こちらでは、隠してしまっています。
以前、リビング階段のお話ししたときに、
チラッと出たかもしれませんが、リビングの正面に階段あると、
気配が感じれていいのですが、集中できないんです。
こちらでは、階段を壁で隠してしまっています。
でも。昇降すれば、気配を感じることも可能です。
いいとこどりした感じでしょうか。
リビングにある階段を、スケルトンにしたり、
アイアンにしたり、イナズマにしたり。
見た目をデザインして、空間のアクセントにする。
それも一つの方法ですが、こちらの事例みたいに、
さりげなく一部を見せて、メインを隠してしまう。
そんなミニマルな発想があってもいいと思いますね。
逆行するといえば。
リビングの中心からロフトへとつながるスケルトン階段。
すごい存在感で、見た目の中心になっています。
抜け感があるので、圧迫感はありませんが。
周囲に比べると、少し武骨な印象ですよね。
それもそのはず。
階段の黒い部分は、鉄骨ではなく、木ですから。
武骨さと繊細さが同居するインテリアもいいもんです。
階段を、空間を演出するオブジェとしてもよし、
一枚目の事例のように隠してしまうのもいいですよね。
階段をどう見せたいのか。
いや。見せないのか。
何を優先するのかで違ってきますので、
いろいろ考えていきましょう。