洗面台のお話し⑨(ホテルライクな)

ユーザー ナイトウタカシ建築設計事務所 ナイトウタカシ の写真

ここ数日、造作の洗面台として、

木の質感を生かしたタイプをいくつかご紹介してきました。

色や周辺のインテリアの組み合わせで、ナチュラルにも、

クールにも見せることはできるというお話しでした。

いやいや。

木目ではないタイプが好き。

という方もいると思いますので、

今日からは、そちらを紹介していきます。

まずはこちら。

白いハコで構成された洗面台。

しっかりと幅を確保して、二人でもゆったり使えるようにしてます。

浮遊感のあるデザインがご要望でしたので、

箱を横長にして、下部をしっかり開放しています。

ハコをよく見ていただくとわかりますが、

わずかに縦ライン入ってますよね。

ボウル下は嵌め殺しになっていますが、

それ以外は、引き出しになっていて、小物の収納はできます。

正面の壁にお気に入りのタイルを採用したかったことと、

見た目のバランスから、鏡は横長にしています。

一面鏡なので、収納はありませんが、スッキリした印象を

演出できています。

洗面台のハコは、人工大理石の天板に、陶器製のボウル、

下のハコは、メラミン化粧板で仕上げています。

メラミンという素材は、色柄がたくさんありますし、

傷や汚れ、水にも強いので、こういった家具にはよく使います。

興味のある方が、「アイカ工業」で調べてみてくださいね。

ほんと。ビックリするくらいの種類がありますよ。

こちらの家の造作洗面台は、スッキリとミニマルなデザイン

というテーマでしたので、かなり意識してカタチを構成しています。

見た目のスッキリさが優先でしたので、収納力はあまり高くありません。

なので、洗面室内に別で、収納を用意しています。

そうそう。

実は、こちらの洗面を気に入った方が、造作された洗面がこちら。

浮いたカタチ。

採用している素材、鏡の形状含めて、

基本的に似せて設計しています。

ただ。

ミニマルなデザインというよりは、

高級感が欲しいということでしたので、

天板の人工大理石を大理石柄にしたり、

ハコのメラミン化粧板を、ツヤのある木目にしたり、

水栓をデザイン性の高いタイプにしたり。

いろいろ違えています。

先日もありましたが、色合いが違うだけでも

かなり雰囲気を変えることができます。

というか。

違ってしまいます。

なので、いろいろ検討しながら、決めていくといいですよ。

ということで。

明日は、また違う事例をご紹介していきますね。