設計士さんの坪単価は?⑥
さて。
坪単価を目安にせず、概算を出すにはどうしたらいいのか。
そんな話題でしたよね。
そもそもなのですが。。
坪単価を出す場合って、どうしてるのかというと。
過去に建てた家の工事金額を床面積で割って出します。
工事金額は安くするため、余計なものは抜いて、
面積は、できるだけ大きくするため、バルコニーを入れたり。
そこから出した坪単価をもとに、提案するプランの面積を
かけて、工事金額の概算を出す。
そんな感じが多いかなと思います。
ちょっと待って。
なんで坪「単価」にするんでしょう?
その必要ってないんじゃないかなと思うんです。
私は、坪単価について聞かれたら。
「坪単価に意味はないので、お伝えしてません」
とお答えしてます。
ただ、そこで終わってしまうと、何にもわからないので。
竣工写真なんかをお見せしながら、
「こちらは、○○坪で、仕様が○○で、地盤補強や外構を
含めた、工事の契約金額が、税込みでおよそいくらです。」
「おっと。坪で割らないでください。それに意味はないので。」
とお伝えします。
でも、それをお伝えする前に、
その方が、どれくらいの家を希望していて、
どんな仕様を望んでいるのかをうかがったりします。
先日も。
○○坪くらいで、全館空調を入れて、外壁タイルがいいです。
ガレージがいいんですけど、かっこよければカーポートでいいです。
外観はモダンなデザインが好きです。
そんなお話しをうかがった上で、写真をお見せして、
上記でお伝えした金額をお伝えしました。
多少大きさは違えど、お客様が求めてる大枠の金額
としては、坪単価よりは、近い金額になりますから。
でも。
この伝え方は、初めてお会いした時に伝える
超概算のお話しです。
設計のご契約前にお出しする金額は、全然違います。
何が違うかって?
実は、最初にお出しする金額ですが。。
工務店の協力してもらって、仮で詳細見積を
出してもらっているんです。
仮といったのは、適当なという意味ではなくて、
私が要望をうかがいつつ、仕様を仮で設定しているという意味。
なので。
私がご提示する際の概算は、一般的な概算ではなくて、
しっかりと根拠のある金額になっています。
それに勝るものってないですから。
「設計士の坪単価」というお話しをしてきましたが、
実はその金額は、目安にすらなりません。
もし、坪単価を目安にしているようであれば、
早々に、見積もりをだしてもらうことをオススメします。
さて。
明日からは、別のお話ししていきます。