和室ってあった方がいいの?②

ユーザー ナイトウタカシ建築設計事務所 ナイトウタカシ の写真

昨日から、和室のお話しですね。

その昔は、部屋の多くが和室だったのですが、
玄関脇の客間という意味で、「座敷」へ。

最近では、来客用の座敷という使い方は
減ってきていて。。

そもそも、和室がいるのかどうか。
そんなお話しでした。

今日は、いろんな和室のつくり方のご紹介から。

実は、昨日使った和室の画像なんです。

こちらの和室は、ご覧の通り、かなりカチッとしたデザイン。
柱が見えていて、長押という横の部材があったり、
床の間や仏間があったりしますね。

こんな風に、柱を見せたりするつくり方を、真壁づくりと言いますが、
来客をおもてなしする客間として使いたいご要望で、
こういった空間として構成しています。

部屋としては、独立した形になっていて、
普段は、別にあるLDKと、別に用意したプライベートな和室で
過ごしていただきます。

南側に縁側があって、玄関から縁側を経由して和室へ入ります。

縁側の外には、ちょっとした庭があって、それを眺めながら、
アプローチしていただく流れです。
ただ、和風というだけでなく、そういう見せ方をするのもいいですね。

こちらのお客様は、仕事の関係の来客が多くいらっしゃるので、
それ専用のスペースとして、和室が必要だったんですよね。

ちなみに、プライベートな和室は、こちら。

先ほどの和室に比べると、真壁でなくしたり、
曲線を使った床の間にしたりして、
過ごしやすい雰囲気を持たせています。

リビングのソファでくつろぐのもいいのですが、
畳の上で、時には横になりながら、時を過ごす。
そんなリラックスの仕方ができるのもいいですよね。

日本人ならではの和室の過ごし方なんだと思います。

それと。
こういった和室をつくろうとする理由として、
来客のおもてなしではない場合というと、
仏壇を置いて、お参りするライフスタイルの場合でしょうか。

先祖代々受け継がれてきた仏壇。
その場合、仏壇が大きくて立派ですし、
法事なんかで、お参りするときは、和室がいい。

いつかは受け継ぐ。
そんなご夫婦の場合は、和室を確保することが多いですね。

もし、そういった理由があるようでしたら、
和室スペースを確保した全体計画にしないといけません。

どちらかというと、仏壇を受け継ぐケースは多いので、
家づくりの際に、ご両親と相談されることをオススメします。

長くなってしまったので。
明日は、違う和室のカタチをご紹介します。