和室ってあった方がいいの?④

ユーザー ナイトウタカシ建築設計事務所 ナイトウタカシ の写真

昨日は、和室を独立した感じではなく、
タタミコーナーとしてLDKに隣接させる場合のお話しでした。

小さなお子様を遊ばせておく場合には、
いくつか注意点がありますよ。

そんなお話しでした。

今日は、少し違った視点からお話ししていこうと思います。

まずは、こちら。
リビングの隣に段差があって、床仕上げが見えませんが(笑)
床は畳なんです。

そう。段差のあるタタミコーナーですね。

床は畳なんですけど、壁紙をご覧いただくとわかりますが、
LDKと連続したデザインのスペース。

ですので、区画された一角というよりは、
連続してつながる場所といった印象です。

段差がこの位置関係だと、お友達が来た時は、
ソファとこの段差に腰かけて、話できるので、いいですよ。

段差の手前に、半透明の引き戸があるので、
もしかして、ご友人が宿泊するときも安心です。

そうそう。
実は、このタタミコーナーをつくった一番の理由は。。

冬場に、こたつを置きたい!という要望なんです。

リビングには、お気に入りのソファが置きたいし、
冬にこたつはほしい。

こたつをソファの前に置くのもいいのですが、
フローリングの上では、落ち着かないとのこと。

実際、冬場にうかがったら、立派なこたつが鎮座してました(笑)

同じ位置関係で、別の家はこちら。

ソファに脇に畳コーナーがありますよね。
段差がなく、リビングとフラットにつながっていきます。

先ほどと比べてみると、畳の部分に腰かけて、
ソファの人と話をするという感じではなくなります。

それもそのはず。
視点がずいぶんと違いますから。

段差がある場合であれば、視線が揃うので、
会話もしやすくなるんです。

ただ。
こちらの和室がよくないという意味ではないです。

ソファがわりに使いたいのであれば、段差があった方がよい。
和室で落ち着いて腰かけたいのであれば、段差なしがよい。

そうなんです。
何を大事にするのかで、最善は異なります。

和室とか、タタミコーナーを設けるのであれば、
どんな使い方をしたいですか?

明日は、もっと違った使い方をご紹介しますね。