和室ってあった方がいいの?⑤

ユーザー ナイトウタカシ建築設計事務所 ナイトウタカシ の写真

昨日は、リビングの脇にあるタタミコーナーをご紹介しました。

段差があった方がいいのか。
ない方がよいのか。

どんな使い方をしたいのかで変わりますよ。
そんなお話しでした。

今日は、少し違った視点でご紹介していきます。

まずは、こちら。

こちらは、昨日ご紹介した事例と同じく、
和室は、リビングの脇にあります。

ただ、少し様子が違いますよね。

段差は、わずか。
昨日ご紹介した事例の半分以下となります。

さすがに、この段差では、腰かけようとは思いません。
立ちあがるのに大変ですから(笑)

それと。
和室内をご覧いただくと、わかるかもしれませんが、
白木を使って、和を感じるデザインにしています。

右側に見えている横長の室内窓。
少し見えにくいのですが、障子になってます。

奥の浮いた押し入れの下もそうですよね。
襖も、敢えて白木をまわしています。

極めつけは、照明。
和紙を使っていて、点灯すると白木のフレームが透けて見えます。

そうなんです。
リビングの脇にあるのですが、一体の空間として使うのではなく、
和室として、独立して使うことを意識してるんです。

なので。
出入口の戸の枠も、白木ですから。

この中途半端に見える段差は、
モダンな空間と和の空間を視覚的に分離することを意図してます。

なので。
この高さでもOKなんです。

もちろん、開放していれば、一体の空間として「見え」ます。
でも、一体で使う感じに見えないのではないかと思います。

LDKと隣接しているけれども、独立しても使える。
そんな和室なんだと思います。

タタミコーナーって、LDKと一体で使う。
という機会が多いのですが、独立して使うことを意図する。

それも一つの方法なんですよ。

みなさんはどう感じましたか?

明日は、もっとポジティブに和室を問い入れた事例を
ご紹介していこうと思います。