地震に強い家にするには?④

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やはり、耐震のことって、みなさん興味あるようですね。
かなり反響ありますから。

昨日は、構造計算の中でも一番簡易な計算についてのお話しでした。
法律で定めている、最低限の基準になります。

特に、何も指定しなければ、ここまででもOKなんですよね。
でも、もう少し。。と思われたかもしれません。

実は。
簡易計算でも、もう一つ方法があるんです。

今日は、そのお話しをしていこうと思います。

昨日の簡易計算では、
地震に耐える壁(筋交い)の量とバランスの基準があって
それをクリアするかどうが、ポイントになっていました。

でも。それだけなの?
ということで、もう少し検討を加えた計算方法があります。

その計算方法は、長期優良住宅とかでもOKな内容で、
地震に強いかどうかを表示した、耐震等級の根拠にもなります。

一つ目の簡易計算に比べると、もう少し検討が進んでいて、
基礎や梁(柱と柱を固定する部材)の検討なんかもありますから。

といいつつ。
「検討」とはお伝えしましたが、細かな計算をするわけではありません。

柱と柱の間が、これだけの間隔があいているので、この梁です。
基礎の立ち上がり同士の間隔がこれくらいなので、この鉄筋です。

という感じ。
つまり。参考になる一覧表があって、当てはめていくと、
大きさや鉄筋量等が決まるといった感じ。

国は出している基準ですので、対外的には、根拠になりますよね。
それもそのはず、長期優良住宅といった申請でも使えますから。

でも。
なんとなくでイメージしていただけるとよいかなと思います。

正方形で総2階の建物と、長方形でL字型の建物。
各々の柱は違いますよね、きっと。

基礎も同じです。
間隔を均一にしたからといって、同じ力がかかるわけではないはず。

そういうこともあるので、安全側で、決められてるんでしょう?
と思われるかもしれませんね。

そうでもなさそうですよ。

参考までに。
弊社の家づくりの基礎の工事の時、基礎屋さんは、みなこういいます。

「先生、こんなに鉄筋たくさん必要ですか?」

なんだかオーバースペックな仕様になってると言わんばかりです(笑)

弊社では、昨日お伝えした通り、簡易ではなく、詳細な計算なので、
一律で決めてるような内容にはなっていません。

ということで。
簡易計算の方法二つについて、お話ししてきました。

では。詳細な計算って?と思いますよね。
ついつい長くなったので、続きは明日へ。