家の中の建具について⑤

ユーザー ナイトウタカシ建築設計事務所 ナイトウタカシ の写真

昨日は、引き違い戸についてお話ししました。

押し入れの戸を有効に使うには?
という流れでしたよね。

今日は、その一つの方法でもある、
折れ戸についてお話ししていきます。

押し入れに折れ戸?
と思われた方がいるかもしれませんね。

なんとなく。
折れ戸っていうと、浴室か、クローゼットが多いから。
(浴室はさておき。。)

最近では、クローゼットというと、折れ戸!
というくらいの比率で採用されていますから。
何も意図なければ、そうなってしまうかもしれません。

折れ戸って、開閉する時に、戸が半分に折れながら、
横にずれていくカタチです。

開き戸に比べると、開けた時、壁からの出っ張りが少ない。

あまり出っ張ると、じゃまになりますので。。
ベッドとか家具があったりすると開閉できないことも。

なので。
出幅が少ないのは、室内を有効に使えます。

それと。
引き違い戸の時に話題になりましたが、
フルオープンにできることはいいですよね。

モノも入れやすいですし、収納の中にあるものを
一気に見たい場合には、とても助かります。

そういう意味では、クローゼットに折れ戸って、
合理的なのかもしれませんね。

洋服選ぶときに、一気に見れた方が便利でしょうから。

だったら。収納はすべて折れ戸でいいんじゃない?
と思うかもしれませんが、一つ気になる点が。

引き違い戸とか引き戸の場合って、
レールに沿って、戸が移動するだけなので、機構がシンプル。

でも。
折れ戸って、レールに沿って、戸が動くわけではありません。
開閉の時には、横に開くのに、ハンドルを手間に引く。
そんな動作になりますよね。

何かというと。。
力の入れ方と、戸の動くが違うので、機構はシンプル
ではないかもしれません。

なので。
力を入れすぎたりすると、レールへの負担が大きくなって、
経年で動きが悪くなったりすることもあります。

もちろん。
丁寧に使っていけば、そんなことはないと思いますが。

なので。
収納だから折れ戸ということでもなくて、
どう使いたいのか、将来的なことも考えて、
折れ戸を採用するかどうかは、決めていくといいと思います。

なんだそんなことか。
と思われたかもしれませんが、大事なことです。

「なんとなく」決めるのではなくて、「しっかり」決める。
そんな家づくりをしていただきたいです。

長くなったので、続きは明日へ。