土地情報を確認して、どのような建築行為や造成行為が可能であり又は不可能であり暮らしを生み出すまでのやるべきことがどれほどあるのかを考え調べる時間は重要。
※不動産情報の事前調査を行って内容を確認(不動産取引上は違法等ではない土地ですが、建築行為を行う上では不備が目立つ土地・上下水道路本管の敷設実費・引き込みに問題あり・取り込み可能電柱取引時点で無し)
よく考えた住まいは暮しが楽しくなる、
そんな選択となるように
土地(敷地)の選び方にも
様々な意味があります。
土地探しから家造りをスタートさせる場合には
様々な疑問や問題が山積みになります。
餅は餅屋ですが
不動産に関して考えると
そうでもないことが沢山存在しています。
最終の着地点である「家を建てる」・「暮らしをつくる」事に関して
ビジョンも先を読むことも
大切なので・・・・・。
家づくりの際にも
「まずは土地を探さないと」
「土地を決めて、建築会社を決めよう」
と思われている方が殆どだと思います。
僕のもとにご相談に来られる場合も
6割の方が土地を購入されてからのご相談です。
皆さんも土地を探してから
建築家や設計事務所に相談・・・・・。
そう思っていませんか?
でも、それは何故でしょうか。
結論からいいますと、
「建築業界の常識」が悪いのです。
殆どの設計事務所や建築家
住宅会社(建築会社)は
まず土地を探してから
間取りの話をしないと駄目ですよ。
土地が決まらないと
間取りなんか決まりませんからね・・・・。
という風に言う事が多いですし
そう思い込んでいる
ご相談者さんも多いです。
確かに建築地が決まっていないと
正確な間取りも暮らしも描けませんよね。
でも土地から探される方は、
他にもたくさん建築計画の前に
知っておかないといけない事があります。
土地を探す前に
知ってほしいポイントです。
土地探しをする前の
準備として「家を建てよう」と家族と相談して
今年は家を建てる決意をしたとします。
じゃあ、一番にする行動は何か?
土地探しをしないといけないから
不動産屋さんに行こうという方が
とても多いと思います。
でもちょっと待って下さい。
それで家づくりはうまくいかない可能性があります。
では何をするのか?
家族会議で「暮らしの場」をイメージする事。
まずはご家族の土地に対する希望を書き出す事。
結構地味な作業かもしれません。
しかし、これがまず最初の1歩です。
土地のエリアはこの校区がいい
職場の近くが良い
小学校の近くだったら校区はどこでもよい
駅に近い所がいいな
バスの循環が多い所がいいな
70坪以上の土地は欲しいな
南側道路がいいな
大きな公園があって、交通量が少なくて静かな場所がいいな
など、挙げればキリがないぐらいの
希望があると思います。
まずはこの中でさらに
優先順位優先順位をつけてみてください。
沢山出てきた要望をすべて満たすのは、
とても難しいです。
予算に全く限りがなければ
叶うかも知れませんが、
皆さんはある程度予算を決めているでしょうし、
出来れば無駄なく収めたいと思っているでしょう。
この「優先順位」をまずは家族で決めて下さい。
そして上位3番目までを
書き出しておくように。
これが結構重要だったりします。
まずは家族会議です。
では、その優先順位を
家族で決めて次にどうするのか?
不動産屋さんに相談し下さい・・・ではダメです。
最初に建築会社や
設計事務所、
建築家を訪問して下さい。
建物のご家族の希望を
ある程度叶えてくれそうな
窓口を見つける事。
そして、その建築会社、
設計事務所・建築家に
土地探しを依頼する事・・・・・・。
何故不動産屋さんではないのか?
建築系の免許・資格・知識と能力
不動産系の免許・資格・知識と能力では
ゴールが違います。
建築系は、住まい手さんに対して
「土地探しの手伝いをして家を建てる事」・「庭の工事を行う事」が
ある意味ゴールです。
もちろんアフターやその後のお付き合いも続きます。
一方不動産屋さんは、「土地を提供する」のが
一旦のゴールになってしまいます。
ですので、あくまでも「土地を売るのが目的」なのです。
※悪い意味ではなく業務としてという事です。
「家を建てる」・「庭をつくる」・「暮らす」という
皆さんの持っているゴールとは、
ちょっと違うのです。
なので不動産屋さんが直接紹介する売地は、
あくまでもただの「土地」です。
建築系の知識や知恵で考え紹介する売地は、
「家をどのように計画する事が可能なのかを見越した土地」なのです。
これが大きく違います。
「家を建てる為の土地情報」とは、
実際にその売地に家を建てる時に
どんな事が起こるのか?
買った後に余分な費用がかからないか?
工事するに当たって
何か不具合がないか?
などをしっかりと検討してくれます。
※勿論・・・建築系でも知識と知恵、経験による差はあります。
これが「家を建てる為の土地情報」なんです。
その情報は、
不動産屋さんの土地情報の売り土地サイトや
ブログを探してもそこまでの判断は出来ません。
そう考えると、
まず最初・・・あなたが信頼出来るであろう
建築系の会社さんが数社あるのであれば、
その会社に相談する事が「賢明」な判断だと思います。
そしてその会社に、
事前にご家族で相談した希望条件を伝えてみて、
確認してもらって下さい。
皆さんは、あくまでも「希望を伝えた」だけなので、
その希望の売地があきらかに
無理難題の可能性があるからです。
超人気エリアで、
相場は坪単価50万円のエリアで
「40坪1000万円までが予算の上限!」なんて事になっているかも知れません。
そこで今度は
プロを交えて家族会議をして、
現実とのすり合わせを行う時間を持つこと。
信頼出来る建築系の会社を窓口にして
不動産免許(宅建士)通じて、
土地情報の依頼をしたとします。
そして、土地情報が送られてきたとします。
休みの日に土地を見に行こうと決めて
家族で見に行ったとします。
初めて売り土地を見に行きました・・・・。
想像して下さい。
どこを、どう見たら良いのか分かりますか?
例えば、広い何もない更地の土地を
イキナリ見に行って、
「ここにしよう!」って決める事ができますか?
「決められる!」っていう方は危険かもしれませんね。
なぜならあなたがもらった土地情報の値段は
ウソかもしれません。
あなたがもらった土地情報の資料に
書いている値段は「土地だけの値段」です。
皆さんが知っておかないといけない値段は
「家を建てる為の土地はいくらになるか?」なんです。
土地は売値だけではありません。
それ以外にいるかも知れない費用を
土地を契約する前に
確認しておく事が重要です。
例えばですが・・・・前面道路との高低差がある
近くに電柱がない
水道の引込みがない
擁壁がくずれそう
4トントラックが進入出来ない
工事用のレッカーが入れない
近隣に工事用車両を停める場所がない等々。
知らずに買ってしまうと、
実は安かった土地の売値も
結局は建築予算が確保できないほど高くつてしまった。
なんて事に成り兼ねませんし
実際に土地購入を済ませてから相談に来られた方の中には
情報の正確な判断が出来ないために
そのような状態になっている人もおりました。
では、どうしたらこの様な思わぬ事態を避けられるか?
お分かりですよね?
建築着地点が見えるプロと
一緒に現地を確認する事です。
理想は土地をあっせんした宅建士にも
立ち会ってもらい
一緒に見てもらうとベストです。
そうする事によってスムーズに
良い面と悪い面を正確に判断できます。
もしあなたが真剣に「自分たちの暮らしにとって良い土地情報」を
誰よりも仕入れたい場合
真剣に考えて向き合う事の出来る「相談相手」である「免許保持者」の力量とセンス
あと「ひととなり」をきちんと見極めて
視点をフラットにして相談する事が大切ですよ。
先日も遠方の方で
そのような不幸な目にあった方のご相談をお受けしました。
土地を買ったのに「厳しい法律の制限」まで
意味と意図が見えていなかったために
勿論・・・宅建士による土地取引後でしたが
着地まで見えていない状態ですから「建築する為のプラス要件」が色々と問題。
上記は土地取引土地の偽情報で
苦労した方の事例ですが・・・・・。
このポイントは、
最低限抑えておいて欲しい土地探しのコツ、
建築行為を見込んだ土地情報の精査は大切です。
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