壁や天井って何がいい?⑩(塗装のお話し「続」)

ユーザー ナイトウタカシ建築設計事務所 ナイトウタカシ の写真

昨日は、壁や天井の仕上げとして。
塗装のお話ししましたよね。

自分だけの色の壁にしたい!
そんな人には、とってもいい仕上げかもしれませんね。

そんな話でしたよね。

ちなみに。
自分だけの色って、どんな風に探すの?
って思ったかもしれませんね。

その際に、活躍するのはこちら。

日塗工(日本塗装工業会)が出している
色見本帳なんですよね。

簡単に言うと。
全ての色に番号が付いていて、その番号は、
工事関係者やメーカー等で統一規格になっています。

なので。
画像の中でのお気に入りの色を発見して、
その番号でお願いすると、ズバリな色で出てきます。

緑の濃い目で、少しブルーが入った。。。
みたいな曖昧さでは、なかなかズバリな色になりませんから。

そうそう。
塗装仕上げにする場合の押さえておきたい点が
二つあります。

一つ目。
上記した、日塗工での色をセレクトする場合のこと。

とある色に決めたとしますよね。
ズバリその色番号で!と言いたい気持ちはわかりますが
少し待ってください。

実は、塗る面積が大きくなると、淡くなる。
という原則があるので、これ!と思った色の
ワントーン濃いめするとちょうどいいと思います。

小さな見本で決めてしまわず、工務店に依頼して、
塗装見本を作成していただいてください。
A4サイズくらいの大きさの見本を手配してくれますから。

その際に、その色の濃中淡の三色を依頼するとベストです。
比較対象がないと、なかなか決めれないと思いますから。

二つ目は。
下地の処理が大事ということ。

石膏ボードのつなぎ目をきれいに仕上げないままですと、
その状態が、そのまま塗装表面に出てしまいます。

さらに。
つなぎ目は、どうしても割れが発生しやすくなるので、
そこにも配慮が必要になります。

この辺は、工務店や設計士に、しっかり依頼してくださいね。

参考までに。
竣工して、15年経過する、弊社の設計した家で、
壁も天井も塗装仕上げにしたのですが、割れは一か所もなく、
今だにきれいな状態を保っています!

最後に。
費用のこと。
塗装なんで安いでしょう?って思ったかもしれませんが。。
やはり、主流であるビニルクロスに比べると、割高にはなりますね。

ビニルクロスの色では満足できない!
そんな方には、最適な仕上げかもしれませんね。

ということで。
塗装のお話しはおしまい。

明日からは、別の仕上げのお話しです!