鉄骨造のデザイン

ユーザー エヌスペースデザイン室 佐藤 直子 の写真

鉄骨造の特徴は、木造やRC造に比べ細い部材でシャープに見せることができる点です。
添付の画像は、木造の4階建てビルですが、ファサードに鉄骨造を組み合わせています。
外階段や2階の外部通路と手すりをシャープに見せたかったというのも理由の一つ。
すべて木造で計画すると(外部階段は法令上できませんが)正面の梁は500ミリ以上が必要となり、さらに耐火被覆で90ミリ程度大きくなってしまうのです。
また、外階段を支えている鉄骨の柱も、耐火塗料によって耐火被覆され、木造柱であれば2倍~3倍の太い、ごついものになってしまいます。
CO2削減という目的で言えば、
木造は「育つ段階から解体され処分されるまで」
でプラスマイナスゼロとなり得ます。
計画的な森林を保全し、巡回させることでCO2削減に貢献できます。
 ですが、コストやデザイン面で鉄骨造も優れた建築材料ではあります。
鉄骨は生産段階で高温での加工が必須となりCO2を排出してしまいますが、
うまく使い分けができるといいと思います。