OSBを仕上げに使うには?

ユーザー ナイトウタカシ建築設計事務所 ナイトウタカシ の写真

タイルは大好きな素材ゆえ、長くなってしまいました(笑)

タイルの紹介みたいでしたが。。
話の流れは、内装の壁や天井に使う素材の話でしたよね。

今日からは、違う素材のお話しをしてきます。

いきなりですが、こちらご覧ください。

向かって左側の壁仕上げ。
ご覧になったことありますかね。

画像だと、和紙の壁紙にも見えますが(笑)
違いますよ。

こちらは、OSBという名前の板。
OSBって何かというと。
木材の小片を接着剤と混ぜて熱圧成型した木質ボードの一種。

そう。
木質系のボードになるんですよね。

以前、こちらでご紹介した、レッドシダー等とは、
木材という意味では似ていますが、違います。

レッドシダーは無垢の材料で、細長い。
OSBは木材は使っていますが、無垢ではありませんし、
畳一枚分くらいの大きな板なんですよね。

質感としては、もちろん木材の印象なんですが、
無垢材のような優しい肌触りではないですね。

無垢板は予算的に難しいけど、木質にしたい。
そんな時であれば、いい素材になると思います。

そうそう。
見た目や肌触りが木を感じさせるのも大事な要素ですが。
こちらの家では、目的が少し違っています。

この部屋は、ご主人の書斎。
ご主人は、読書が結構お好きなことと、
いろいろお気に入りのモノを自由に飾ったりしたいとのこと。

予め可動棚もいいかなと思ったのですが、
暮らしながら、自由に棚を付けたりしたい。
そんなご要望でしたので、この素材にしたんです。

つまり。
棚板を設置したりする場合に、釘が効くんですよね。
普通の石膏ボードであれば、本棚を取り付けるには、
予め補強をしておかないといけません。

こちらの場合は、その「補強」替わりになるんです。

見た目はもちろん、機能的にも、このお客様には最適でした。

ちなみに。
この素材って、どこかでよく見かけたりしませんか?

意識しないと気が付かないかもしれませんが。。

実は。
ビルトインガレージとか、別棟のガレージのインテリアで
よく見かけたりします。

その場合は、見た目というよりは、補強の意味で、
採用されているケースが多いかなと思います。
(もちろん見た目好きで採用の方もいると思いますが)

ちなみに。ガレージにOSBを採用する場合は。。
燃えにくい処理をしてあるものでないと、法的によくないです。
普通のOSBを採用したら。。アウトです。

なので。
ガレージで採用する場合は、設計士さんと相談して
決めた方がよいです。

ということで。
明日は別の素材のお話しへ。