窓ってどう決めるの?⑫(登場していない窓)

ユーザー ナイトウタカシ建築設計事務所 ナイトウタカシ の写真

昨日までに、いろんな窓をご紹介してきました。
気になった窓。ありましたか??

ネットで調べるのもいいんですけど、
ぜひぜひ体感してみていただきたいです。

ショールーム行ってみるもよし。
住宅展示場や建売住宅を見学してみるもよし。

ただ漠然と見ると記憶に残らないので、
事前に調べて、これだ!という窓を決めて
見に行ったりすると、めちゃ参考になるので、オススメです。

今日は、これまでに出てきていない
二つの窓のお話しをしていこうと思います。

よく考えてみると、残りの窓って、
洋館とか洋風なデザインにピッタリな窓になります。

一つ目は、よく見かけるかもしれません。

こちら。上げ下げ窓です。

引き違い窓を90°回転させたような感じで
上下にスライドします。

だからといって、引き違い窓と同じではありません。

引き違いは、比較的、気密性がよくない
(といっても、体感ではわからないほどですが(笑))
のですが、上げ下げは機構上、気密がとりやすいです。

その他は、さほど変わらないかも。

しいて言えば、デザイン性でしょうか。
洋風なデザインにするとき、とても有効ですし、
縦長の窓で、スライドがよければ、こちらになりますね。

そうそう。
上げ下げ窓って名前なんですけど、
二枚の窓が上下に上がったり下がったりするイメージですよね。

でも。今の日本の窓の主流は、片側だけが開閉できる、
片上げ下げ窓になります。
片側の方が気密性が確保しやすいからなんだと思います。

それと、もう一つ。
とてもユニークな動きをする窓があります。
それは、こちらです。

ツーアクション窓(ドレーキップ窓)っていいます。

窓の開閉の仕方って、基本的に一つですよね。
引き違いであれば、左右にスライドですし、
滑り出しであれば、外へ開いていくカタチですし。

でも。
こちらの窓は、名前の通り、二つのアクションをもつ窓になります。
ハンドルのひねり方で変わってくるんですけど。

一つは、窓が内側へ倒れてくる動きです。
イメージに近いのは、内倒し窓。
開閉する量が少ないのですが、かなり換気はできますね。

少ないということは、雨も入りにくくなるのも大事なポイント。

その開き方ゆえ、防犯性も高くはなりますね。
隙間がかなり少ないですから。

もう一つの動きは、内側に開きます。
内側に??
そうなんです。

雨の次の日に開けるときは、気を付けてくださいね(笑)

内側に開くと、外側の窓掃除ができますよね。
かなり、しっかりと掃除できますから。

そうそう。気密は相当高いので、気密マニアな人にはオススメです。

それと。開きのタイプでは、かなり大きな窓までできます。
縦滑りなんかよりは、大きくできますよ。

ということで、窓をいろいろご紹介してきました。

明日は、少し違う窓関係のお話しです。