2世帯住宅で暮らしを考える工夫、充実した暮らしのカタチを二世帯から提案する事もあります。
※二世帯住宅計画の概略
お互いに助け合えるための拠点
二世帯住宅を建てる方も
当然ライフスタイルはそれぞれで、
やっぱり一番大切なのは
住まい手さんの
暮らしやすさだと考えています。
僕自身も実は二世帯住宅で
住んでいますから。
ただ、僕がいままで
2世帯住宅での暮らしを
お手伝いしてきた中で感じたことは、
やっぱりどこかに
世帯間同士の
接点を持たせたいなってことです。
できることなら
完全に分離しちゃうのは
避けたいなと思っています。
だけど、「そこ」は
住まい手さんの価値観ですから
調整が出来るように
間取りも構造も
そして将来的な事も加味して
設計には配慮しています。
2世帯住宅だけに
限った事ではありませんが
本当にベタな言い方になりますけど、
仲良く暮らせればいいなと
思っています。
仲良くというのは、
お互いに必要なときは助けあったり、
おじいちゃんおばあちゃんが
孫と一緒に遊んだり
家族の時間が
それぞれに充実するってことです。
食事にはこだわり
時間帯などは譲り合い・・・・・。
ただ、食事の時間は
その都度考えることが出来るように
別々のほうが良いと
思っています。
食事というのは
育ってきた環境それぞれで
家庭の色が濃くでる部分。
味やメニューや作り方なんかも、
家庭ごとに随分違うと思うんです。
食事の出し方なども
大皿で取り分けをするのか
小皿でそれぞれに出すのか・・・etc。
子世帯と親世帯では
好む味もまるっきり違う事もありますし、
それを一緒にしようっていうのは
家族としても大変だと思います。
仲が良いのでキッチンは一つで、
という住まい手さんも
いらっしゃいますが、
今までそれぞれでやってきたのに、
同居してから
一緒にやって必ずうまくいくとも
限らないので、
簡単なものでも良いので
キッチンは2か所つくることを
お勧めしています。
逆に浴室はタイミングをみながら
別々に入れ替わりで使えれば
共有でも良いかと思います。
勿論「別々」で例えば
浴室とシャワールームという
考え方もあります。
浴室は2か所に設けると
少なくとも建築費だけで
100万円以上
コストアップしますし、
エネルギーの点でも
1つのほうが効率が良いと言えます。
給湯のエネルギーは
光熱費の1/3ぐらいを
占めてしまうんですが、
給湯の割合が特に高くなりますから。
それで浴室が2箇所あると、
さらに割合が高くなりますから。
浴室は使用する時間帯の事も
差が生まれやすいので、
維持管理・掃除の事などを考えれば
お互いに譲り合ったりしながら
一緒に使う事が出来ればベストかな
という風に思います。
つかず離れずの距離感あとは、
お互いにくつろげる
居場所=リビングも
それぞれにあるほうが良いと思います。
共働き家庭にも
親との同居はメリットが
高いケースが多いと言えます。
上手にお互いに住み分けて
協力し合えれば、
二世帯住宅は
得なことが多いんじゃないかと思います。
冒頭にも書いたように
ライフスタイルは家庭それぞれなので、
普段を暮らしを見つめ直しつつ
同居について
考えてはどうかなと思います。
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やまぐち建築設計室
建築家 山口哲央
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