ガルバリウム鋼板屋根の厚み

ユーザー 三浦尚人建築設計工房 三浦尚人 の写真

住宅の屋根としてよく使われる建材として、ガルバリウム鋼板があります。
もちろん、屋根以外にも外壁や水切り、笠木などあらゆる箇所でこのガルバリウム鋼板は使われます。

特に屋根で使われる理由としては、薄くて軽く耐久性があり、緩やかな勾配屋根も可能で、折り曲げなど加工しやすいなどのメリットが挙げられます。

このガルバリウム鋼板を使って屋根を構成していく上で、屋根の葺き方を検討しておく必要があります。
寄棟、切妻、片流れなどといった屋根の形状をはじめ、瓦棒葺き、立てはぜ葺き、横葺きなど葺き方によって屋根勾配も変わってきますが、ガルバリウム鋼板そのものの厚みは様々ありますが、0.35ミリあるいは0.4ミリをよく使います。

あまり薄いものだと、仕上りが波を打ったようにベコベコした感じになり、見た目が良くありません。
かといって0.5ミリ以上の厚みだと折り曲げ加工などが難しく綺麗に納まりません。
よっていい塩梅の厚みは、0.35ミリあるいは0.4ミリが適切だと思います。

ここで注意すべき点は、屋根がガルバリウム鋼板のような薄い金属板の場合、雨音が気になることも考えられるため、吸音ボードなどといった下地材を入れておくと良いでしょう。