間取りと家具のサイズ感+レイアウトの工夫にもうひとつ、物をどのように使い収納するのかという事、ダイニングテーブルの多様性と共に日頃からの場所の使い方デザイン。
※レイアウトの工夫と視覚的効果で広く使う事の出来るLDK提案(天井の化粧梁も広く見える為の工夫です)
インテリアと家具と暮らし。
例えばですが
小サイズのテーブルでも
ゆとりを持って
使用するためにはどうすればよいのか?。
間取りの構成の中で
家具とのバランスを考えた時に
家具側で調整を施す事もあります。
特にテーブルは
ゆとりを持って
使用できるものが
望ましいものです。
テーブルというものは
主に食事や団らんを行う場であり、
同時にそれ以外にも
様々な目的のために
使用されることのある家具です。
ただそこにいる、
というものも含めて
何かしらの「動作」や
「行動」を伴う場所であり、
それにはある程度の
スペースが必要となります。
そのスペースは
狭いよりも広い方が
心身ともに快適であるのは
間違いないです。
つまり、
テーブルは心身ともに
ゆとりを持って
使用できるサイズである事が
望ましいと言えます。
皆さんの自宅や職場ではどうですか?
小さなテーブルの上で
物が沢山置いてあったりすると
使いにくいですし
気分的にも少し「とげとげしく」
なったりしませんか?。
小さいテーブルでも
ゆとりを感じながら
使用できるように・・・・・。
ゆとりを持って使用できる、
という観点から言えば
いわゆる「大きいサイズのもの」を
選ぶことが自然な流れです。
4人掛けテーブルのサイズ
といっても実は
決まったものはないのですが、
4人がぎりぎりで座る事が出来る
サイズよりも
着座した際に
隣や正面に対して
適度な余裕があることは
身体的なゆとりに直結し、
より快適な気分で
その場にいることができる
精神的な「ゆとり」にも
つながります。
そのことから
テーブルサイズは本来は
できるだけ大きな方が良い訳です。
とはいえ、
自宅の状況によっては
そこまで大きなサイズのものは
置くことが出来ないケースも
あると思います。
最初からの計画性の部分も重要ですが
中古住宅を買ったり
引っ越しだったり
家族の変化だったり
所謂「小さいサイズ」「小サイズ」の
テーブルを置くことを
余儀なくされるケースもありえます。
しかし、
テーブルの使い方や
その周りの環境を整えることで、
ある程度は小さいサイズのテーブルでも
ゆとりを感じながら
使用することは出来ます。
テーブルの上にはものを置かない。
テーブルのサイズが
限られている場合、
その与えられたサイズを
最大限有効に
使用することが必要。
そのための大前提として
テーブルの上に
余計なものが載っていない事、
つまり常にテーブル上が
片付いている事。
例えば冊子が重ねて
テーブル上に置いてあるなど、
常に何かが載っている
そのような状態は
皆さんも覚えがあると思います。
事実、帰宅した後や
普段の暮らしの中で
丁度良い場所に
適当な高さの
適当な大きさの場所があれば、
ついついそこにものを
置きたくなってしまうものです。
片付けのblogで書いたように片付けが習慣化するように工夫も。
ただ、それでは散らかるもとにもなり
いざ目的のものを取り出す際に
想定外にそれを探すための
時間を取られる事も
あるかも知れません。
そして何よりも
実際に活用できる面積が
狭くなることは、
ゆとりを持って使用するための
スペースを削っている事になります。
先ずはテーブルの上を
常に片付けておく。
それだけでも
享受できるスペースは
大きく変わります。
テーブル近くに
収納家具を配置する。
テーブルの上に物が置いてある理由は
よく使うものだから
という事もあります。
ダイニングテーブルが
食事だけでなく
様々な目的で
使用される事もありますから
それもわかります。
良く使うものは
手元にある方が便利だが、
テーブルの上は
常に片付けておきたい。
それを叶える手段として、
小さなものでもよいので
テーブルの近くに
邪魔にならないような
収納を配置する事もポイントです。
見え方と使い勝手を
両立させる意味では
テーブルの真後ろ、
あるいはカウンター下などを
有効利用することが望ましく、
テーブルからは
あまり離れていない場所に
レイアウトするのが理想です。
テーブルから収納家具までの
距離が遠くなると、
片付ける行為そのものが
億劫になる可能性があります。
そうすると、
収納家具を置いたにもかかわらず、
結局元の状態、
つまりテーブル上に
物が積み重なっている
そんな状態のままとなってしまいます。
どのような収納家具が理想かは
何を収納するかでも変わりますが、
もし迷ったら「引き出し+扉」の
構成となっている
腰高さ程度であり
部屋の構成に違和感のないものを
お勧めします。
細かなものを仕分けながら
収納しやすく
取り出しやすい引き出しと、
収納の自由度が高い
扉収納の組み合わせは
様々な状況に対応しやすい仕様で、
腰高のものなら
その上を飾り棚や、
ブックエンドなどを利用した
本棚などに使用する事もできますから。
適切なサイズ決定による
周囲のスペース確保。
テーブルには椅子は付き物です。
椅子の出し引き、
つまりテーブルからの
着脱が窮屈であったり、
あるいは隣にいる人に
一度席から離れてもらわないと
テーブルからの移動が
できないという場合、
やはりゆとりを感じる事は出来ませんよね。
椅子に座る時、
あるいはそこから離れる時に
多少なりとも
ストレスを感じることは
本当の意味で快適であるとは言えず、
それが続くことで
テーブルの使用自体が
少なくなってしまうと
それはテーブルを設置する
意味がなくなってしまいます。
テーブルの周囲に
適切なスペース、
具体的には
椅子の出し引きや
自身の着座時でも
他の人が後方を通過できるような
周囲の余白がキチンとある事は
快適なテーブル使用の肝となります。
また、その「適度なスペース」が
抜け感を出すことにつながり、
空間の圧迫感も軽減できるハズです。
テーブルの周囲に必要な
スペースというのは
大まかに決まっています。
例えば椅子の出し引き
及びその後方の
他者の通過スペースを
確保するなら
テーブルと壁などの間は
75~90cmを
確保しておきたいところです。
また、テーブルの横を通過する、
そのうえで
椅子は置かないのであれば
60cmあれば問題なく
回遊が可能です。
※身体的特徴にもよります。
テーブルの近くに
ソファ等の他の家具がある、
そのような場合は
両者の間隔は100cm(1メートル)も
離れていれば
互いの圧迫感はありません。
その数値からの引き算で
導き出される最大値が
配置可能なテーブルの
最大のサイズになります。
そうすれば大きすぎず、
仮に小さいサイズでも
見た目も含めた
全体の「ゆとり」を
感じながら使用することができる
テーブルとなります。
そのうえで自分に合った椅子、
体型や目的に合った椅子を
あわせる事ができれば、
それが快適な居住性と
ゆとりある使用感を
さらに高めるハズです・・・。
たとえ小さなサイズのテーブルであっても、
その周りの環境を整えるだけで
ゆとりを持ってテーブルを
使う事はできます。
暮らしの状態を変化させる家具の存在。
特にダイニングテーブルは
多目的な家具であり、
そこでの快適性やゆとりが
部屋(空間)と共に
日々の暮らしのクオリティを高めます。
家の間取りと共に
家具との融合を
ロジカルにラテラルに考える事で
暮らしはもっと良くなります。
過ごし方について
丁寧に考えてみませんか?。
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