組積造のメリット・デメリット

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組積造は、建材を積み上げて外壁、内壁といった壁面をつくり、壁によって屋根、天井などの上部構造物を支える工法です。
土、日乾煉瓦、焼成煉瓦や石材などを用いて壁をつくります。それによって壁面を穿って通した木造の梁(腕木)によって屋根の重みを壁面に伝えたり、建造物内部に木造の小屋組みを構築し、それによって屋根を支えたりする方法が一般的です。柱と梁で屋根を支える「架構式構造」に対するものですが、メリットは地場でとれる素材で簡易で誰でも出来る点があげられます。

組積造の欠点は、煉瓦・コンクリートブロックを積んだだけでは構造的に弱く、水平方向の外力を受けて崩壊する危険性がある。欠点を解消するため、もともと穴の開いた部材を用い、その穴に鉄筋を通し、さらにその周囲にモルタル、コンクリートなどを流し込むといった方法により構造的に強化されている。しかし組積造は構造上、開口部を大きく取れず、高層化も難しい。