屋根はどれがいい?④(金属屋根)

ユーザー ナイトウタカシ建築設計事務所 ナイトウタカシ の写真

昨日ご紹介したカラーベスト。

よく見かけるので人気があると思いきや、
どうやら、採用意図は違うところだったりします。

以前、お客様からお聞きしたことなんですが、
某HMの方が、カラーベストを提案した上で、
「ノーメンテでいいですよと聞いて、どうなんですか?」
って、質問されたことを思い出しました。

その答えは。。
昨日のお話しを参照してくださいね。

さて。
今日の屋根は、金属についてです。

金属屋根って、あの錆び錆びになってるあれのこと?
って思われた方もいるのではないでしょうか。

確かに。
ひと昔より前の金属屋根といえば、トタンですから。
定期的に表面を塗装しないと、錆びが発生しやすいです。

ただ。
最近、金属屋根として使われるのは、ガルバニウム鋼板が多い。

外壁の時にもお話ししたのですが。
鉄板にアルミと亜鉛の合金メッキをしてあるので、
紫外線等に、とても強いので、トタンにように、
錆び錆びになってしまうことは、よほどないですね。

ガルバニウム鋼板は、いろんな色があるのですが、
それは、そのメッキの上を塗装しています。

仮に塗装が劣化しても、メッキが生きていれば、
錆びが発生することは、よほどないですから。

ただ。メッキに深い傷がついて、削れてしまうと、
当然錆びますので、注意が必要です。

塗装が劣化してきて、色褪せてしまいますが、
それが気にならないのであれば、塗り替え間隔を
開けてもよいでしょう。
そうはいっても、塗り替えがオススメです。
塗り替えせずとも、カラーベストのように朽ちてしまうわけでない
という意味では、安心ですよね。

この素材のいいところは。
葺き方にもよりますが、かなり緩やかな勾配にできること。
他の素材ではできないほど緩くできます。
なので、ハコ型に見せたい時には、重宝しますね。

凹凸も少なくできるので、見た目がシャープ。
余計と、モダンなデザインとは相性がよいです。

それと、軽いから耐震性がいいって聞いたりしますが、
軽い=耐震性にはならないですね。
屋根の重さに合わせた構造を計画すれば同等です。

そうそう。
気になる点として、雨音が挙げられます。
ゲリラ豪雨なんかの時、パタパタとした音がしそうです。

実際、カーポートやガレージに鉄板が使ってあると、
かなり激しい音がするはずです。

もちろん、何もしなければ、同じですが。
金属の下地を工夫したみたり、屋根断熱にしてみたり。
そういった対処で、かなりの音は軽減できてしまいます。

音はするけど、うるさく感じるほどではない。
そういった印象です(個人差はあるのですが)

なので。雨音が気になるという点は、該当しないかなと
思いますね。

以上から、モダンなデザインにしたい方には、
金属屋根ってオススメです。

巷で言われている気になる点は
デメリットまでにはならないと思いますので、
見た目だけでなく、機能的にもいい素材かなと思います。

ということで長くなったので、明日へ。