屋根はどれがいい?⑤(金属屋根2)

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昨日は、金属屋根のお話しでした。

屋根の勾配を緩くできたりするので、
モダンなデザインには相性がいい。
定期的なメンテはオススメしますが、
カラーベストみたいなリスクは少ないですよ。
そんな内容でした。

金属屋根として、「大枠」は昨日の内容でいいのですが、
もう少し、踏み込んだこともお伝えした方が
よいかもしれないので、今日そのお話しとなります。

素材として、金属(ガルバニウム鋼板がメイン)
を使うということについての説明はしました。

実は。
金属屋根って、葺き方に種類があるんですよね。

葺き方で、見え方とか勾配が違うので、
その辺をお話ししていきたいと思います。

まず最初は。
金属屋根でよく採用されている葺き方として。
「立平葺き」があります。

水が流れる方向に、立ちあがりがあるのが特徴。
見た目のデザインで、そうなってるわけではありません。

金属板の両側を立ち上げて、溝みたいにします。
その立ち上がり同士を並べて上から塞ぐ葺き方です。

屋根の上から下までを一枚の金属板で、
溝みたいになっているので、雨仕舞がとてもよいです。

瓦とか、カラーベストの時って、水が流れる方向に
つなぎ目ができるので、強風とかで、水が逆流すると、
水が、内側に入ってしまいます。

ただ、立平葺きの場合は、水が流れる途中に
つなぎ目がないので、逆流しても安心です。

唯一、立ちあがり部分から入る可能性はありますが、
上からふさぐ際に、しっかりコーキングするので。

コーキングといっても、紫外線を浴びませんから、
劣化はかなりしにくい状況にできます。

ということで。
立平葺きの場合って、勾配が、かなり緩くできます。

すごくいい葺き方なんですけど。
建物の形状が複雑な場合は注意が必要です。
一枚の板で上から下まで流せるといいのですが、
途中で途切れたりする場合は、雨仕舞が悪くなります。

「立平葺が雨仕舞がいい」
という表面的な捉え方ではなくて、
間取りや屋根形状を踏まえて、
総合的に判断することが、とても重要です。

長くなってしまったので、別の葺き方については、
明日お話ししますね。