間取りとプランと生活環境をデザインする住宅設計の事色々と、ライフスタイルを考えながら毎日の暮らしの充実度をどのようにデザインするべきか?先ずは家族の価値観の整理が大切です。
注文住宅間取りの事を色々と。
※LDK空間を含んだ提案用間取りイメージ図事例
間取りは、
考えるべきポイントがいくつかあり、
より満足度が高くなるように
毎回様々な内容を掘り下げながら
提案のカタチをイメージしています。
大切なのは
家族の希望を洗い出す事。
家族一人一人の
意見がありますよね。
暮らす内容において、
何を優先するべきか、
優先順位はどのくらいかを
きちんと考える必要があります。
対立する場合は
主に利用する人の意見を
重視するという考え方も重要です。
それを「みえる化」する為に
僕のアトリエでは「住まい造りのチェックシート」を
お渡しして
実際に朝起きてから夜寝るまで
休日の時、平日の時、
そして過ごし方から価値観・趣味等
家と関係ある事から
直接関係の無い事まで
色々「家族」や「ご夫婦」、
「パートナー」と話し合いながら
書いていただくようにしています。
家族の希望を
洗い出すことは重要ですが、
家族の意見が
全て一致するとは限りません。
そいうところを
キチンと情報として整理整頓する為です。
間取りの検討に入る前に、
家族でいろいろな
話し合いの場を持つこと。
そのうえで重要な内容として、
先ずは動線を考える事。
家に帰ったら
どのような動きをするのか、
家事をどのような手順でするのか。
それを考えた上で、
イメージしながら間取りを見ると、
家事や生活の内容で
気付くことが
色々見えてくると思いますよ。
動線は複数あるため、
優先度の高い動線から
考えることが大切です。
各家庭の生活により
様々な動線が存在しますが、
大まかに分けると、
以下のものがあります。
家事動線
生活動線
通勤動線
衛生動線
来客動線
家事動線と生活動線の
優先順位は高いですが、
それ以外にも、
来客が多い場合は
来客動線も意識するように。
来客時に家族の移動が
自由にできなくなる恐れもあるため、
そのようなことがないよう
配慮する必要があります。
玄関の位置を決める。
玄関は間取りを決める上で、
重要な要素。
どのような道路に
面しているのかを確認し、
道路や駐車スペース
駐輪場所から玄関までの
動線も考慮します。
玄関はウォークスルー型の
シューズクロークや
生活習慣や持ち物を見直すことで
土間収納が必要なケースもあるため、
その場合は
玄関を広めに設計する
必要があります。
土地や周辺の環境を考える。
土地や周辺の環境も
間取りを考えるポイント。
外から目につきやすい部分は
大きめの窓は避けるなど、
中庭や目隠しを考えたり
プライバシーや日当たり
方角などは
間取りに影響を与えます。
車通りが多い道路に面している場合は、
騒音対策も検討要素です。
日当たりがよい場所を
リビングにするべきか、
方位や周辺環境によっては
べつの角度が良いのか?
周辺状況とあわせて
普段よく使う場所の事を
よく考えることが重要で
中庭化も考え方の視野に・・・。
ざっくりと分けられる要素としては、
「LDK」「水回り」「玄関」
「和室」「移動空間」「収納」「その他」などです。
これらの要素をざっくりと配置してみると、
間取りの具体的なイメージが
考えやすくなります。
採光や風通しを意識する。
採光と風通しは
部屋の快適性に影響する部分です。
全ての部屋がそうですが
特にリビングのような
快適性が重要視される部屋は
特にこれらの点が重要になります。
生活空間ではない水回りと呼ばれる
洗面脱衣・浴室・トイレ
家事室や部屋干しスペースなどは、
他の部屋で過ごしている状態と
連動を考えて
位置を模索する事が大切です。
将来の変化を考える。
間取りは現在だけではなく、
将来のことも考える事が大切。
5年後、10年後、
子どもが独立して出ていったらどうするか、
老後の介護はどうするのか、
あらかじめ考えておくと、
今後のことがスムーズです。
家具の配置も決めておく。
家具を部屋に
レイアウトする為に「窓」や「ドア」、
「壁の位置関係」は重要です。
家具を置くことで「変化する空間構成」を
意識しておくこと。
新居で家具を使う際の事をイメージして、
どこに何を配置するか、
決めながら間取りを見る事が大切です。
そのうえでサイズを決めつつ
寸法を図り、
コンセントや扉などと
干渉しないように注意します。
間取りでの注意点。
吹き抜けやリビング階段は要注意です。
吹き抜けやリビング階段は、
部屋が開放的になり、
おしゃれな印象があります。
しかし、
吹抜けを介して
声や音がよく聞こえます。
これはメリットと
感じる場合もありますし
逆に時間帯等によっては
デメリットに感じる事もあります。
設計者とよく話し合い、
吹抜けやリビング階段の
手段と目的のバランスを
確認する事が重要です。
収納の量と間取りでの配置。
収納の量や配置も
ヒアリングや
事実確認の不足によっては
失敗しやすいところだと思います。
収納は何をどこに置くのか、
どのくらいのスペースが必要なのか、
窓や明かりはどうするのかなど、
あらかじめ決めておかなければ、
思わぬ失敗が起こります。
設計のセオリーではなくて
家族や片付けの実情を
よく判断できる設計者と
プランについて話す事が
重要だと思いますよ。
コンセントの数。
間取りで失敗する可能性の高い事、
最後にコンセントの数と配置。
図面上で見れば十分に見えても、
実際には不十分だという
ケースは珍しくないと思います。
コンセントの数が足りていない場合は、
延長コードが多く必要になり、
見栄えが悪くなりますし、
歩く際に危険です。
また電気の容量についても
安全ではありません。
コンセントの位置は
図面に落とし込むと同時に、
コンセントが必要な家電は
どこに置くべきか
ある程度決めておき、
実際に現場での工事の際に
「リアルなサイズ感」で
もう一度確認する事が大切。
間取りで考えるべきポイントを
「生活者」として考える事の出来る
そんな設計者と出会う事が重要です。
暮らすとはどういうことなのか?
そういう意識を大切に
家造りを楽しんでください。
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■やまぐち建築設計室■
建築家 山口哲央
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