スイッチやコンセントのお話し⑧

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昨日は、スイッチの高さのお話ししましたよね。

もちろん「普通」の高さでもいいんですよ。
でも。
暮らす方によっては、普通が最善でもなくて、
もっと違う高さの方がストレスなく使えますよ。
そんなお話しでした。

ただ。
意図して高さを変えないと、逆に使いにくくて、
ストレスになるかもしれないので、しっかり検討してから
高さの調整をしてみてくださいね。

さて。スイッチのお話しの続きをしていきます。

今日は。
高さではなく、取付位置についてです。

位置を決めていく上で、気を付けたいポイントを
代表的な部分についてのみですが、ご紹介していこうと思います、

大前提なんですが。
スイッチの取付位置は、ベースの配置をプロに任せて、
それをもとに、自分ならどうするかを考える流れがよいです。

一からスイッチ位置を考えるのって大変ですし、
設計士の経験を生かした提案をベースにするのが合理的ですから。

ただ。
設計士と言えども、あなたのことを100%理解している
ということはないので、しっかり確認はしてください。

その確認の仕方は。
平面図を見ながら、平日と休日の一日の流れを考えます。
照明のスイッチが多いので、夜の動きとか冬の朝の動きですよね。

朝起きて、どのルートを通って、どう照明を点灯していくのか。
夜寝るときに、どういう動線で、どう照明を消していくのか。
夜遅くに帰宅した時、どういう動線で、どう照明を点灯していくのか。

いろんなタイミングの動線を考えながら、
ここに、このスイッチあってほしいなということをイメージしてください。
そうすると、自分に最適な方法が見つかると思いますよ。

その上で、よく話題になるポイントについて
いくつかご紹介しましょう。

例えば。キッチン周りの照明スイッチ。

キッチン周りにのみスイッチがあればいいのか。
LDKの出入口付近にもあった方がよいのか。

LDKに入った瞬間にすべてを点灯したければ、
出入り口に必要ですし、キッチンに入る時だけでよければ、
キッチン周りに単独スイッチでいいですよね。

キッチンと背面収納の間にある、キッチンのベース照明と
キッチン本体上にある調理スペース用の照明。

別々のスイッチにするのか、一括のスイッチにするのか。
キッチン本体上のみ点灯する機会がある!ということであれば、
スイッチ別にしないといけませんよね。

スイッチとドアとの位置関係。
開き戸があると、そのハンドル側にスイッチがあるとスムーズです。
逆に、ハンドルと反対側にあると、結構不便になります。

もし、構造上設置ができない場合は、ドアの開き勝手を変える
なんてことも必要になるのかなと思います。

それと。
ドアを開けたら、隠れてしまう場所にスイッチあるのも困ります。
いちいち、ドアを閉めないと、スイッチ点灯できませんから。

そうそう。
スイッチは、あまり分散させず、まとめる方が便利かなと思います。
といいつつ。
しっかりと動線を見極めた上であれば、分散していてもいいと思います。

書き出すときりがないほど、いろんなノウハウありますね。
これまでいろいろ経験させていただいたおかげでしょうか。

スイッチ一つまで、しっかりとサポートしていきます。

明日はコンセントのお話しです。