間取りって変わっていいの?③

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プロから提案してもらった間取り。
それを変更していっていいものなのか。

ここ数日で、その辺のお話ししています。

昨日は。
変更を依頼しにくい雰囲気になる原因を
いくつかご紹介する中で、
「打合せ三回で決める」
そんなスピード勝負も一つの選択肢ですよ。
なんてお話しでした。

いろんな間取りを見ればみるほど、
迷ってしまうから、プロのオススメで!
ということであれば、ニーズとはドンピシャです。

でも。ほんとそうなのかなって改めて思った、
最近家づくりをスタートされたお客様のお話しです。

敷地があまり広くないので、
この敷地に納まる家であればいい。
間取りについては、あまり要望ないので、
必要な諸室の広さが確保できていればいいので、
今までの経験を生かして、いい間取り提案ください。

そんなお話ししていました。
私にとっては、なかなか難しいのですが。。
(ご要望がないと逆に計画しにくかったりして)

大きく二つの計画案を作成してご提案。
どちらにするのか、御夫婦で検討してみます。
とのことでした。

気になる点があれば、付箋に書いて貼ってください。
とお伝えしました。

次回お会いしてどうだったのかというと。。。
下の図面が見えないほど、付箋がありました!
ビックリ!!

二つの案を見ながら、どんな暮らしをしたいのか。
それを、各々話していたら、どんどん出てきました!
とのこと。

その付箋を一つずつ見ながらお話ししていきます。
ビックリするくらいの要望が出てきました。

御夫婦で合意していること。
御夫婦別々で要望していること。
御夫婦でどっちがいいのか迷ってること。

いろいろですよ。

改めて思ったことなんですけど。
このご夫婦は、「要望」がないのではなく、
「考えるためのきっかけ」がないだけなんだと。

間取りは気に入ってるんですよ。
でも。
こんな暮らしができたらいいかもって
間取りをもとに広がっていったんでしょうね。

その後。
ご要望をすべて取り入れたお気に入りベース案と
それとは別の新たな案をご提示したのですが。
どうなったか。

気に入っていたはずのベース案ではなく、
新たな案を基本方針にすることで決まりました。

今日現在も、間取りは検討進めています。

話が逸れたような気もしますが(笑)

注文住宅を建てようとしているのであれば、
いろんな要望はあるんだと思います。

表現の仕方が分からなかったり、
ボヤっとしていてハッキリしていなかったり、
自分で気が付いていないことがあったり
するのではないでしょうか。

ご紹介したご夫婦のように、
間取りをきっかけに、発想が広がっていく。
そんなことってありそうですよね。

そんなことが起きるかもしれない。
そう思ったのであれば、依頼しようとする先に、
間取り含めて、自由に変更が可能なのかを
しっかり確認しておくことをオススメします。

回数決まってると・・
焦って、行きつけないかもしれませんから。

明日からは別のお話ししていきます。