空気の入れ替えのお話し④

ユーザー ナイトウタカシ建築設計事務所 ナイトウタカシ の写真

昨日は、空気の入れ替え方法として、
各部屋のフィルター付き穴から空気を取り入れて
トイレや浴室から排気する形についてでした。

各部屋に取りつけたフィルター。

定期的に掃除をした方がよいのですが、
箇所数が多くて、結構大変です。

年に一度の大掃除でいいんでしょう?
いやいや。。
周辺環境にもよりますが、もっと頻度高く
掃除が必要な場合が多いと思いますよ。

多少詰まっても大丈夫ですよね?
って声が聞こえてきそうですが。。

気密の高くない家であれば、穴以外の隙間から
空気を取り入れるのでいいとして、
気密高い場合は、あまり好ましくないです。

何か所も掃除するのが大変!
という方の場合、別の方法があったりします。

考え方はシンプルです。
空気の入れ替えを一つの機械ですればよいです。

えぇ?昨日と何が違うの?って思いますよね。

昨日は、入ってくる方は「自然」なんです。
今日は。
入る方も出る方も機械にするところがポイント。

一つの機械で入れ替えできて、フィルターは
機械内にあるので、そこだけ掃除すればOK。
アチコチ移動しながら、掃除しなくてよくなります。

ちなみに。
機械でしっかり制御するようにして、
そのスイッチを切ろうと思わなければ、
常に空気の入れ替えができますから。

空気の入れ替えが確実にできて、
しかも、掃除が一か所で済みます。

それでも、冬の寒い時期になったら、
冷たい空気が入ってくることには変わりないでしょう?
って聞きたくなりますよね。

実際、その通り。
でも。それにも解決方法があるんです。

機械を、熱交換してくれるタイプにすればいいんです。

熱交換???
いきなり難しい言葉が出てきました。。

仕組みは割愛しますが、何ができるかというと。
入ってくる空気の熱と出ていく空気の熱を交換して、
ほどよい温度の空気にしてくれます。

冬の寒い空気が、この機械を通過する時、
室内から出ていく暖かい空気と熱交換して、
温められた外からの空気を室内に入れます。

何もしなければ、0℃の空気ですが、熱交換して、
15℃の空気として室内に入るという意味。

室内よりは冷たい空気ですけど、外気ほどの
ヒンヤリした空気ではないので、室内温度の変化に
与える影響が少ないです。

空気の入れ替えし続けても、寒くなりにくい。
なかなかの優れものですよね。

おっと。
長くなってしまったので、続きは明日にします。