エアコンのお話し③(全館空調って?)

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昨日は、エアコンの使い方のお話しでした。

隙間風のあるような家に暮らしている方には、
なかなか理解できないような内容だったかも。。

私個人的に、とても寒がりなので、
家づくりに関わらせていただく方には、
快適に暮らしていただきたいなと思って活動してます。

昨日の最後にチラッと告知しましたが。
各部屋にエアコンを設置しない方法について
お話ししていこうと思います。

そんなお話しすると。。
エアコンを部屋に設置しないって、
夏場は地獄になりませんか??
なんて声が聞こえてきそうです。

確かに。
夏場のこと考えると、部屋にエアコンないと、
熱中症なんかが気になります。

ただ。エアコンを設置しないという
意味ではないんです。

一つか二つのエアコンでつくった冷暖気を
各部屋へ送り込むことができるんです。

これ。「全館」空調っていわれています。
それに対して、各部屋に設置することを
「個別」空調っていわれています。

名前の付け方から、そのままかも。
エアコンの対象範囲が、家全体か部屋単位か。
そんな感じです。

ずいぶん前からある全館空調であれば。
小屋裏に馬力の大きなエアコンを設置して、
そこから空気の筒(ダクト)を通して、
各部屋へ冷暖気を送り込むスタイルです。

某ハウスメーカーなんかは、今でも採用しています。

これまで説明してきたお話しなのですが、
昔はどこまで行っても気密性能がよくなかったので、
馬力の大きなエアコンでないと冷暖房が効きませんでした。

ただ。最近では。
そこまでの馬力がなくても、十分冷暖房できるので、
ずいぶんと気軽の導入できるようになっています。

最近の全館空調は、いろんなスタイルがあります。
2階に小さな機械室を設置して、そこから
上下階にダクトを設置するスタイルだったり。

1階と2階に、天井埋め込みのエアコンを設置して
各階にダクトで冷暖気を送るスタイルだったり。

1階の天井裏を使って、エアコンを組み込んで
そこを通して各部屋へ冷暖気を送るスタイルなんかもあります。

どのスタイルがいいのかは、生活スタイルにもよるので、
一概には言えませんが、一つ大事なことは。。

1台の機械なら予備でどこかに壁掛けのエアコンを設置は必須です。
なにかというと、エアコンが壊れたときに、大変なことになるので。

2台あれば、そういったことは考えなくていいですね。

長くなってしまったので、全館空調の続きは明日へ。